2021年2月に下北沢で初演された老夫婦のロミオとジュリエット「テンダーシング」が、池袋のあうるすぽっとで再演され、足を運びました。



前回の感想はこちら↓


会場に足を踏み入れて最初に思ったのが「広っ😵」。

客席も広かったけれど、舞台が初演の3倍くらいになったのでは?


今回の舞台装置↓


初演と同じ大森博史さんと土居裕子さんの2人芝居で、長年連れ添った老夫婦ロミオ&ジュリエットの物語が、生き生きと繰り広げられます。


初演時は、「ロミオとジュリエット」のセリフだけで別の物語を再構築できるのか!と驚きました。

今回は、シチュエーションを変えても成立し、人の想いや真実を伝えるシェークスピアの紡いだ言葉の美しさ、普遍性をあらためて感じます。


ベテラン俳優だからこそセリフに込められる経験や叡智、熟成の味わい。それでいて、時代がかって堅い表現のセリフをまるで日常会話のように自然に、軽やかに伝える表現力に最後まで引き込まれました。


老夫婦の死の後、同じ役者が(衣装、鬘を変え)若い2人になって出会いの場面を繰り広げます(ここの土居さんが可愛い💕)。初演時、私は時を遡って出会いの時に戻ったと感じましたが、(ネットで感想を読むと)2人が生まれ変わったと解釈した方もいたようです。


序盤のロミオのセリフに、何度生まれ変わってもジュリエットを愛するというようなセリフがあったので、なるほど、そういう解釈も成立するなーと思いました。