かなり出遅れましたが、「ムーラン・ルージュ!」2回観に行きました。



噂に聞いていた通り、真っ赤でゴージャスな舞台と客席💕

(7/27は象さんを見上げる席だった)


7月27日キャスト↓


8月2日キャスト↓


ロートレックだけは2回とも上川一哉くんだったけれど、他のプリンシパルは異なるキャストで観ることができました。

2回分まとめて、登場人物ごとの感想


クリスチャン

開幕してから、井上芳雄くんが20代に見えるという感想をあちこちで見かけて楽しみにしていましたが…うーん、そこまで若くは見えないかな?ルドルフでデビューしたリアル20代の芳雄くんを知っているので、その記憶と比較してしまうからか?平原綾香さんと普通に同世代恋愛に見えました。

でも、帝劇と芳雄くんの組み合わせは最強。舞台上に1人しかいなくても密度濃い空間を作り、完全に客席の空気を掌握して、ググッと引きつける吸引力はさすがです。(若さより)その才能、歌声でサティーンを惹きつけたのだな…と思いました。

甲斐翔真くんはその点、まだ1人で舞台に立ったときの存在感では及ばず、1人では舞台がスカスカに見えてしまうかも?ただリアル20代の若さからくるリアリティがあり、この若さ、純粋さにサティーンは惹かれたのだと思えます。むしろ未熟さが武器で、他の役者が彼を補い、支え、盛り立てようとする様子が登場人物の関係性に重なります。その温かい空気感が物語に説得力を与えるので、舞台全体として訴えてくるものをより強く感じました。


サティーン

平原綾香さんは、ショーのスターというより、特別ゲスト的ディーバの貫禄。有名な歌を集めたジュークボックスミュージカルだからこそ、平原さんの歌声が映えました。

望海風斗さんはまさにショーのスターとして真ん中に立つ華があります。才能ある年下の若者を愛し、その才能を世に出すために病をおして舞台に立つ母性愛にも似た愛情、「ネクスト・トゥ・ノーマル」で親子役を演じた2人だからこそ自然に感じられたかも?


ジドラー

橋本さとしさんは「ミス・サイゴン」や「魔都夜曲」などジドラー的役は経験豊富でお手のもの。今回は自分の欲で動く男ではなく、仲間思いの優しさも見えるのが良いなー。コミカルさもあり、劇中劇リハーサルの棒演技には笑いました。

松村雄基さんはそのあたりのメリハリや変化はあまりなかったけれど、エンターテイナーとしての華、カンパニーを引っ張るリーダーシップが感じられました。


デューク

伊礼彼方くんデュークは、嫌な奴だけどそれなりに金持ちとして育ってきたのかな?と思える気位やクラス感あり。他の人間を、最初から自分と違うと見下しているからこその傲慢さを感じます。

Kさんは、チンピラから成り上がったばかりか?という感じでガラ悪い💦舐められないために他を恫喝しているように見えます。Kデューク、松村ジドラー、中河内サンティアゴ3人を同じ日に観たので、なんか暴走族上がりみたいなのが揃った治安悪い世界だなーという印象でした😅


ロートレック

上川一哉くんを見るたびに優ちゃん(原田優一くん)に似てると言い続け、他の人がそう書いているのも読んでいたけど、本人たちにも世間の声が伝わっていたらしく、ついに対面した2人が「似てるって言われます」と言い合ったこと、優ちゃんツイッター(X?)で読みました。

今回、ロートレックを見て思ったのは、単に外見が似てるだけでなく、演技や表現の方向性も似てるんだなー。頭の良さやユーモア、擦れた曲者感あるけど実はピュア…みたいなところが、優ちゃんもこんな風に演じるはず、と思ってしまう。ただ、そろそろ区別したいので、いっそ2人共演してくれないかなー?

この舞台でロートレックは一番好きなキャラでした。自分自身、サティーンを愛していながらクリスチャンを応援する。でも彼女を「僕のミューズ」と呼んで、「僕が君を不滅にする」という芸術家にしか言えない欲深な愛の言葉がグッときました。


サンティアゴ

中井智彦さんは流石の歌声が情熱的。ダンスや衣装が板についていないのがご愛嬌で、パリではちょっと田舎者?

中河内雅貴くんは、衣装が似合ってダンスもカッコ良く、パリでも人気の色男だろうなーと想像できます。