3月20日の「I LOVE MUSICAL」

ACT1だけ感想をアップして、ACT2分がすっかり遅れてしまいました(いつも突然、仕事が入るもので)。



ACT2


「ホットフィート(EU BIE!)」

このコンサートの演出、振り付けの本間さんとアンサンブルさんたちによるナンバー。

途中から本間さんとアンサンブルさんの即興タップダンス講座みたいなのがはじまります。

本間さんが踊ってみせたタップのステップを、ダンサーさんが即座に真似するというもの。これ、去年の「プロミセス・プロミセス」のコンサートでもやっていて、皆さんが上手くできないのは、ダンサーでない(声楽系の方とか指名されていた)からだと思っていたけれど、今回のダンサーさんたちも皆さん苦戦されてました。タップって難しいんですねー。

「神よ、何故?(ミスサイゴン)」

久しぶりの藤岡クリスの歌声。カズさんとのトークの中で、初めてマリウスを演じたときは右手と右足が一緒に出ていたと言われていたくらい(演技の)経験ゼロだった藤岡くんが、しっかりと歌を通じて役を表現するようになったんですねー。昨年の2人のクリス(いっくん&優ちゃん)とはまた違う持ち味のクリスでした。


「ブイ・ドイ(ミスサイゴン)」

実際の「ミス・サイゴン」の舞台ではトゥイを演じられた戸井さんですが、ジョンのナンバーである「ブイ・ドイ」を「4Knights」でも歌っていて、生で3回くらい聴いたことがあります。子どもたちのことを真剣に考え、冷静にアメリカの罪を問うような歌声に誠意と知性を感じます。そういえば、去年の新演出版ジョンには知性を感じられなかったなー(演出のせいだと思いますが)。


「僕こそミュージック(モーツァルト)」

一幕ではワイルドホーン、二幕ではリーヴァイさんの難曲を歌うとは・・・。本人が望んだのか、製作側から指定したのかわかりませんが、勇気ありますねー。のびのびと歌って、この歌に大切なキラキラ感がありました。若さですねー。でも、後半、私が聴きなれた歌と全くリズムが違ったので、私としては・・・自分の感覚と違うと言う意味で・・・苦しかった。あれは、このコンサートの歌唱指導の方(いらっしゃるのか知りませんが)のご意向?トークで「難しい歌とそうでない歌の違いがわからないんですよねー」とあっけらかんと言うのは・・・大物なのか?難しさがわからないと、違いもわからないし、直せないの・・・では?


「NotForTheLifeOfMe~Thoroughly Modern Millie(モダンミリー)」

2日前に大学を卒業したと言う吉田萌美さんの初舞台(外部出演として)。アンサンブルさんを従えて、たっぷりと歌って踊ってくれました。洗足音大って、昆夏美ちゃんの後輩?あれ、昆ちゃんはもう卒業してた?まだ学生だったような気も・・・?吉田萌美ちゃんは若くて可愛いけど、ここでこんなふうに歌えるなんて凄い度胸だなぁと思いました。


「A House Is Not A Home(プロミセス・プロミセス)」

再び藤岡くんの美声。日本版ではカットされていた(本来はヒロインが歌う)ナンバーだそうです。切ない女心を艶のある歌声で表現してくれました。


「スーパースター(ジーザス・クライスト=スーパースター)」

コンサートで岡田さんがこの歌を歌うのも、けっこうおなじみな感じ。ノリノリで盛り上げてくれました。この歌の直後のトークは息が上がって苦しそうだった・・・。


「サンセット大通り(サンセット大通り)」

万里生くんがこの歌を歌うのを初めて聞いたのは去年の「ブロードウェイ・ミュージカル・ライブ」だったかな?その時は、全くジョーというキャラクターをつかんでいない状態でただ歌っていると思ったのだけれど、昨年の見事な舞台を経て、ジョーのキャラクターで歌えるようになり色気もでてきました。


「ウィズ・ワン・ルック(サンセット大通り)」

安蘭けいさんも、ノーマがのりうつったような歌声で、昨年の舞台を思い出しました。


「メイビー~トゥモロー(アニー)」

アニーといえば小さな女の子だけれど、そのアニーの歌をジャジーなアレンジで、大人の味わいで歌われた石井一孝さん。素敵でした。


「ユーアンドアイ(チェス)」

安蘭けいさんと石井一孝さんのデュエット。去年の「チェス・イン・コンサート」で歌われたのだと思います。チェスはロンドン版CDを持っているのですが、良い曲がいっぱいあるから、ぜひミュージカルとして上演していただきたいです。


「ザッツ・エンターテイメント(バンド・ワゴン)」

全員の笑顔が印象的でした。1日限りのお祭りとなったコンサートのラストにふさわしいナンバーだったと思います。