このブログは基本的に、私の好きなもの、特に音楽やミュージカルについての感想を綴っていて、日記的な内容はほとんど書いていません。


でも、昨日の「ウェディング・シンガー」を観に行った感想、そこに向かった自分の気持ちを書くには、その前日の自分の気持ちの変化を書かなければ表せないような気がするので、ここに書かせていただきます。


月曜日の朝のニュース番組中、東京に向かう電車が混乱して、おおみや駅に並んだり、タクシーに乗ったり、バスに振り替えたりしながら職場に向かう人たちが映し出され、司会者の方が「日本人は勤勉ですね。」のようなコメントをされていました。


私も、こんなときは仕事を休んだり、在宅勤務にすれば良いのに・・・と思いました。

自分の仕事がフリーランスで今月下旬まではスケジュールが入っていないこともあり、帰宅難民になる可能性を考えたら、しばらくは新規の仕事は入れられない・・・と思っていました。


金曜日の地震発生以来、私は1回買い物に出ただけで、家から丸3日一歩も外に出ずに過ごしていました。

ニュースばかり見ていると、家を一歩出れば惨状が広がっているような気になり、被災者の方が苦労しているのに普通の日常生活を送るなんて申し訳ないという後ろめたさまで感じて、本当に引きこもりのようになっていました。


そして月曜日夕方・・・ひとつだけフリーでなく、決まった時間と場所で働く英語講師の仕事の時間がやってきました。

スクールは開いていて、生徒からも欠席連絡はないということで、かなり決死の思いで外に出たのですが・・・

そこにあったのは、普通の日常。

拍子抜けしてしまうくらい、普通に歩いている人たち。すれ違う自転車。


そしてスクールに行くと、学校や部活がないために遅刻もせず、いつもより集まりの良い生徒たち。

「遊びに行かせてもらえな~い、テレビはニュースばっかり~」なんて、不謹慎に聞こえる感想ですら、子どもはこうでなくちゃ・・・と和みました。


自分の仕事は人の生き死にには関わらないけれど、この子たちにしっかりと英語を身につけさせることで、この子たちが将来、人を助けたり、役に立つ仕事についてくれるかもしれない。


この子たちが将来、海外で被災する可能性だってあるけれど、しっかり英語を身につけることで危機を避けることができるかもしれない。


自分の仕事もまわりまわって人の役に立つのだと信じよう。引きこもらずに普通の生活を始めよう・・・と決心した瞬間でした。


仕事が休みではないから仕方なく行ったのですが、その仕事が自分のリハビリになりました。


ここで、最初のおおみや駅に並んだ人たちの話に戻りますが、彼らも普通どおりとは行かなくても仕事に向かうことがリハビリになっていたのではないでしょうか?


いつも通りの当たり前が自分を癒すこともあると感じた一日でした。