小学生の頃の話です。
低学年生の帰りは
下校班で一緒に帰るよう
決まりがありました。
道路の真ん中を歩かぬよう
一列になり
寄り道をしないで帰るよう
先生から言われていました。
信号機の前で青になるのを待ち
車に気を付けて
横断歩道を渡りました。
踏切を渡るまでは
先生の言う通り
寄り道をする事もなく
皆決められた道を
歩いていました。
踏切を渡ると
ある家がありました。
私達の下校班はいつもそこで
5分ほど寄り道をしていました。
なぜなら
その家の庭には犬が
いたからです
。
毎年春になると
犬は4、5匹の雑種を
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産んでいました。
その年の春も
犬は4匹子犬を産みました。
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小さくて可愛い子犬達![]()
その姿を見に行くのが
毎日の楽しみ
。
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「また明日ね〜」
私達は子犬達と戯れた後
家に帰って行きました。
ある午後
子犬達に会いにいくと
昨日までいた子犬が
1匹いませんでした。
「あれ!?子犬が1匹いないよ!」
私達はそこに住むおじさんに
子犬が1匹いない理由を
聞きに行きました。
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「子犬が1匹いないです!」
するとおじさんは
「昨日貰われていったんだよ」
と言いました。
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「あーあ”
」
それからまた1匹・・・
どこかに貰われていき
残りは2匹になってしまいました。
ある日一緒に下校している
男の子の1人がおじさんに
こう言いました。
「この茶色の子犬
貰ってもいいですか?」
「いいよ、持っていきなさい」
(えっ!!)
私は心の中で叫びました。
(こんなに簡単に貰えちゃうの?
だったら・・・)
(あの残っている白い子犬を
私が貰えるかもしれない!!)
胸が高鳴りました
。
なぜなら私の母は犬や猫などの
動物が苦手でした。
なので飼う事を嫌がりました。
でも・・・
(貰ってくるなら
ダメだとは言わないかもしれない🤔)
そう思い急いで家に帰りましたが
その日
母は近くのスーパーに
出掛けていたようで
家は留守でした。
私はランドセルと
帽子を脱ぎ捨てると
お菓子も食べずに
すぐに犬の家に
向かいました。
そして白い子犬をおじさんの
所へ抱えていき
勇気を出して
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「この白い子犬を
貰ってもいいですか?」
そう聞くと
おじさんは快く白い子犬を
私にくれました。
ついに
家に白い子犬を
連れて帰ってきました
「今日からここがお家だよ!」
「名前はシロにしよう!」
「シロは今日から
うちの子だよ!」
しばらくするとシロは
家じゅうの匂いを
クンクンと嗅ぎ始めました。
そして落ち着くと
家の中をウロウロと
歩き始めました。
私も嬉しくて
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「シロ、こっち、こっち」
と一緒に部屋の中を
小走りに走りました。
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「こっちだよー」
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「もしかして
お腹が空いているのかな?」
シロが食べられるような
お菓子を探しましたが
あまり喜びそうな
食べ物がなかったので
牛乳があるかもしれないと
冷蔵庫を確認しに行きました。
牛乳🥛はありませんでした。
仕方がないので
シロの寝床を段ボールで
作ってあげました。
ふかふかな毛布を入れて
「今日からここがシロの
お部屋だよ。」
と伝えましたが
ヤンチャなシロは
すぐに段ボールから
出てしまい
中の毛布を出して
遊んでしまいました。
その時電話が鳴りました
。
母からでした。
「appleちゃん、今近くのスーパーに
いるんだけど
何か必要なものはあるかしら?」
と聞かれたので
「牛乳!」
と答えると
「え?牛乳?
珍しいわねぇ・・
どうして?」
と母は不思議がりました。
当時私は
牛乳があまり好きではなかったのです。
「どうして?・・って
だって・・・
家に犬がいるから!」![]()
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「へ?」
そこで私は子犬を貰ってきた話を
母に伝えましたが
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「戻してきなさい!」
と言われてしまいました
。
ほどなくして
母は帰ってきましたが
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「うちは飼えないから
すぐに返して来なさい!」
と言うばかりでした。
さすがに
「下さい」と言っておきながら
おじさんに
返しにいくのは恥ずかしくて![]()
少し暗くなった時間に
シロを戻しに行きました。
立ち去ろうとした時
シロが近くまで寄ってきて
「キューン、キューン」
と寂しそうに鳴かれた時は
なんだかとても
悲しい気持ちになりました
。
シロと過ごした
ほんの数時間だけの
幸せでした
。
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どの子がいいかな?とワンコへの想い・・・
パート②へ続く・・・



























































