「変なクセ」
息子には変な癖があった。
最初に始まった変な癖は何かを触った後に
すぐ![]()
両手の指の匂いをクンクン嗅ぐという
変な癖だった![]()
。
「変な癖だからやめなさい!」とよく注意していた。
「嗅ぐの止めないなら指に酢を塗るよ
!」
と言うと息子は嫌がったがその癖がなかなか
止められなかった。
お義母さんに聞いてみるとお義父さんが若かりし日に
やっていた癖だったそうだ![]()
。
遠い昔の事なので息子はその癖を
実際に見ていない。
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ようやく指を嗅ぐ癖が直ってきたと
一安心していた時
今度は内緒話しをする時に
手を口の前にかざすような
変な癖が出てきた。
そんな事をしなくても十分に聞こえるのに息子は
よく手を口元に当てコソコソ話
をする仕草をした。
これは私の亡き父
の癖だった。
息子の身長が大きいのはこの父方の遺伝だと思う。
遠方にいる父と息子達が会うのはせいぜい年1度くらい
でその時に父がこの癖を子供達の前でした事も
なかった。 しかし息子は同じ仕草
をした。
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その癖もやらなくなってきたと
ホッとしていると
今度は私の亡き母
がしていた癖が出てきた。
私の母は何かを考えている時に口をタコ
のように
尖らす変な癖があった。
子供ながらに可笑しくて母がその癖をやるとよく笑った。
その癖が最近になり息子に現れた![]()
。
息子が教科書や答案用紙などを見て考え出すと
口をタコ
のように尖らせ始めたのだ。
息子は本当に小さな時にしか母に会った事がないので
母の癖は見ていないはずだ。
改めてDNAとは、遺伝子とは凄い
!!と思った。
私は今は亡き両親![]()
の面影を
息子の中に見た。
でももうその息子
はこの世にいない。
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息子の口を尖らせるその滑稽な姿に
「もう、そのタコチュー
やめなよ〜
」
と言うと
「だってむずむずしちゃうんだもん」
と言っていた。
息子の
尖らす口をふざけてつまんだ事
もあった。
わざと口のあたり
をじっと見るとプレッシャーで
痒くなってくるのか息子はニヤリ
として
手で口を隠して私のいる逆の方向を向いた。
「あー
、今 手で隠して
がっつりタコチュー
してるでしょ
?」
というと
「してない、してない」
とニヤニヤ
していた。
息子とのつい最近までのそんなやりとりが懐かしい。
今ではそんな変な癖さえも愛おしい。。。![]()
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