先週、東京国立博物館で式典司会を務めさせていただきました。
その式典とは、
「生誕百年記念 小林斗盦 篆刻の軌跡 ―印の世界と中国書画コレクション―」の
開会式。
(画像は公式サイトより拝借しました)
会のあとは
私も鑑賞してまいりましたよ。
(公式サイトより)
小林斗盦(とあん 1916~2007)は
祖父の代より印章業を営む家庭に生まれ、
10歳の頃に父から手ほどきを受け
篆刻(てんこく)に親しみました。
〜略〜
書壇の重鎮として長らく篆刻界を牽引し続け、
88歳の時にはその功績が称えられ、
篆刻家として初めて文化勲章を受章します。
91歳の生涯を閉じるまで
知性に裏付けられ、洗練を極めた作品を
数多く残しました。
展示室は撮影禁止なので
画像はないのですが、
斗盦の作品の他に
彼が影響を受け所蔵していた中国書画など
およそ250点が展示されています。
こちらは
戦災で文房具一切を失った
永井荷風のお気に入りの印だったそうです。
(画像はHPより拝借しました)
印の大きさも大小様々ですが、
それでもあの枠の中に
斗盦の一瞬一瞬の世界観が
刻まれているような気がしました。
「生誕百年記念 小林斗盦 篆刻の軌跡 ―印の世界と中国書画コレクション―」は
来月12月23日まで
東京国立博物館 東洋館で開かれていますよ。
芸術の秋、
数ミリの世界の浪漫に
触れてみてください。