終戦記念日。

62年前のこの日も蝉の声が響きわたる日だったのだろうか。

私はもちろん戦争を知らない。教科書で習ってきたことくらいしか。

21歳の初夏、鹿児島の戦争記念館に行った。

ずらっと並んだ、同世代…自分よりも若い男子の写真。彼等が家族に宛てた手紙。

呼吸がすごく深くなった。

でも…これだけが真実ではないことを、出兵した人から聞いた。

『私に何ができるのだろうか』

その人に聞いてみた。

学校教育だけに頼らず、子供たちに自分が聞いたこと、感じたこと、そしていろいろな人がいろいろな形で出しているメッセージをちゃんと伝えていくことだと教えてくれた。

小さなことかもしれないけど、この約束は必ず守りたいと思っている。