福島県伊達市堂ノ内に開業が予定されている多機能複合型ショッピングモール『(仮称)イオンモール北福島』について、「株式会社イオンモール」は2024年7月3日、ショッピングモール施設の正式名称を『イオンモール伊達』に決定したことを発表しました!
施設名称については、2024年3月28日に公開の記事 【イオンモール伊達】土地区画整理事業による周辺基盤整備が完了!! においても、正式名称が『イオンモール伊達』となる可能性について触れておりましたが、今回見事に『イオンモール伊達』に決定した形となりました。
これまで仮称として公表されていた施設名「イオンモール北福島」に比べると、立地する「伊達市」の自治体名が施設名に入ったことで施設の場所のイメージがつきやすくなったばかりではなく、響きも良くなった印象を受けます。
また、2023年9月に「ねとらぼ」が調査したアンケート「ナンバープレートにしたらかっこいいと思う福島県の地名は?」(投票数4013票)の結果では「伊達」が福島県内の地名で第1位に輝いており、「伊達」がカッコいいと感じる方々が多いことも明らかです。
【ねとらぼ】ナンバープレートにしたらかっこいいと思う「福島県の地名」ランキングTOP31! 第1位は「伊達」【2023年最新投票結果】
今回発表されたショッピングモールの正式名称『イオンモール伊達』は、伊達氏発祥の地でもある伊達市にふさわしい施設名に決定したと評価できるでしょう。
また「株式会社イオンモール」は、『イオンモール伊達』の開業時期を2026年下期とし、敷地面積を169,000㎡とすることを公表しました。
2021年3月の発表時には開業時期を“2024年以降”としていましたが、ようやく具体的な開業時期が示されました。正式に公表はされていませんでしたが、水面下で示されていた2025年春の開業目標は近年の建設物価の高騰や人材不足などにより延期となりました。
しかしながら今回、イオン側が開業時期を2026年下期と正式に示したことで、誘致に尽力を尽くしてきた伊達市や関係者、そして『イオンモール伊達』の開業を心待ちにしている県北地域の方々は安堵したことでしょう。
●『イオンモール伊達』の施設規模は?
施設名称・開業時期を正式に発表した『イオンモール伊達』ですが、気になるのは施設規模やテナント構成です。
2023年1月時点の計画では、メイン施設となる延床面積11万3280.65㎡,S造3階建(一部4階建)の “モール棟” が整備されるほか、延床面積5068.04㎡の “ホームセンター棟” ,延床面積1423.46㎡の “アウトドア棟” ,延べ1942㎡の “ガソリンスタンド棟” が整備される予定となっていました。また、駐車場は平面駐車場・屋上駐車場(モール棟)合わせて4000台以上の収容台数が確保される計画でした。
しかし、今般の建設物価の高騰により施設規模や施設内容など、当初計画の見直しがなされている可能性が高いと考えられます。
今回「株式会社イオンモール」の発表で新たに公開されたイメージパースは、これまで公開されてきた施設全体の鳥瞰図ではなく、施設の一部を切り取ったアングルのイメージパースです。
今回のイメージパースから『イオンモール伊達』全体の規模や施設内容を読み取るのは困難ですが、これまで3階建で計画されていたモール棟と思われる建物が2階建になっているようにも見えます。
敷地面積が16万平方メートル超とかなり広大であるため、仮に2階建のモール棟であってもかなり大規模な商業施設になることは想像できますが、今後イオンモール側から延床面積・総賃貸面積・建物構造の正式発表が待たれます。施設詳細については建築工事着工時に発表がなされるものと捉えています。
●実に30年超のイオンモール出店構想がようやく実現へ!
「30年近くもの長い時間をかけた開発プロジェクトの事例は伊達物件以外ない」とイオンモールの開発担当者は話します。
(1995年当時の「イオン伊達ショッピングセンター」出店計画)
『イオンモール伊達』は1995年に「イオン伊達ショッピングセンター」の出店を打診して以来、周辺自治体や商工会等の反対運動や福島県による大型店出店を規制する“福島県商業まちづくり条例”の施行に加え、リーマンショックや東日本大震災,福島第一原子力発電所事故,そして新型コロナウイルス感染症の流行といった災難を乗り超え、実に30年という長い時間を経てようやく出店が実現する県北地域民待望の施設です。
出店予定地は東北地方の物流の大動脈である国道4号線沿いであり、さらに県北地域と相双地域・置賜地域を結ぶ東北中央自動車道の伊達桑折インターチェンジが隣接しており、遠距離からの集客が存分に期待できる好立地であります。
「株式会社イオンモール」には、是非とも当初計画の規模・内容を維持した多機能複合型商業施設を出店していただき、伊達市のみならず県北地域活性化の核となる施設になることを心より願っています。