2024.6.20

 

山梨県甲州市を拠点に子育て支援活動を

行っているNPO法人すてっぷ・あっぷるです。

 

今日は、

この子らしさを育てるために〜自分らしさってなに?

こんなこと言われたことありませんか?

日頃のもやもや語り合ってみませんか?

 

というお題で

長年山梨県で保育者の養成に携わってこられた

山梨県立大学名誉教授の池田政子先生をお呼びして

「子育ておしゃべり会」を開催しました。

 

 

ジェンダーという言葉の意味や

私たちが持っている無意識の思い込み(アンコンシャス・バイヤス)

などについて学び、

 

ペアワークで

女の子は○○でなくちゃ!!

男の子は○○でなくちゃ!!

という言葉を考えてみました。

 

女の子は

ピンクが好き

スカートを履く

ヘアスタイルを可愛く

料理ができる

スキンケアをする

おしとやか

プリキュアやプリンセスが好き

 

男の子は

スポーツができる・運動神経が良い

乗り物好き・車の運転が上手

戦隊モノが好き

背が高い・年収が高い・大学卒(いわゆる3高)

我慢強い

泣かない

女の子を守る

心が広い

 

両方に共通していたのは

やさしい

 

でも、男女では意味合いが違っていて

男の子は「女の子に優しくしなくちゃ」

女の子は「みんなに優しくしなくちゃ」

そんなふうに意識したことはなかったですが、

たしかに・・・と感じました。

 

また、

優しさの中の差別

ということも考えました。

 

男の子は、女の子の重い荷物を持ってあげるのが優しいと言われるけれど

 

女の子が重いものを持つことに工夫したり試行錯誤したりする

学習機会を奪うことになってしまうかもしれないという言葉は納得でした。

 

本当はやりたかったのに

無意識に「女の子」だから無理!!!と初めからあきらめてしまうことって

まだまだありますよね。

 

参加者の方からは・・・

 

◯どの性別に生まれても自分らしく!が改めて感じられた講義でした。

 

◯普段の生活で学ぶ機会はほとんどないので、久しぶりに学べて楽しかったです。

 

◯緩やか託児で子供は快適にすごさせてもらい、ゆっくり話が聞けました。ありがたかったです。

 

◯子供も見えるところで遊んでもらえていたので安心だったし、楽しそうでした。

 

◯誰かに話して聞いてもらって、共感してもらうことの大切さをあらためて感じました。

 

そんな感想が寄せられました。

 

それでも、ママたちのコメントからは

以前に比べたらずいぶん育児への関わりも含めて

ジェンダー平等の考え方は普及してきたのかな、と思える話も聞けました。

 

お話を聞くだけでなく、ワークでお互いに話し合うことができて

とても充実した講座だったと思います。

 

 

また、引き続き保育者・支援者向けに

 

子どもに関わる大人の皆さんへ

その子らしさを育てるとは?ジェンダーの視点から

 

という研修を行いました。

 

参加したスタッフからは

 

・ジェンダーの話を初めて聞くことができ、

 一人一人違う特性を大切にすることをあらためて学んだ

・男の子だから、女の子だから という言葉をなるべく使わないようにはしていたが、

 ジェンダーの問題はそれだけではなくまだまだ奥が深いと思った

・一人一人を尊重してあげることの大切さをあらためて実感した

・男性にも聞いてほしい!!!

・男女の問題だけでなく、長女とか良い子という役割のイメージに

 自分が縛られていたことに気づいた

 

などのコメントが寄せられました。

 

スタッフもここで学んだ気づきをこれからの関わりに生かしていきたいと思います。

 

また、子育てのリアル知識だけでなく

自分自身について見つめ直すような講座の機会も

作っていきたいと思います。

 

ぜひ、こんな話が聞けたらいいな、というリクエストがあれば

スタッフにお気軽にお声かけください。

 

地域子育て支援センターあっぷっぷ