2024/02/14

 

山梨県甲州市を拠点に子育て支援活動を

行っているNPO法人すてっぷ・あっぷるです。

 

今日は、カウンセラーの川辺先生と子育て座談会

今年度最後となりました。

 

今回のお題は

「幼い子どもの心の世界について」

小倉清先生(児童精神科医)の講演「今を生きる子どもたち」から

 

 

赤ちゃんが産まれたばかりのおうちのパパさんや

少し大きいお子さんを持つママまで3組の参加がありました。

 

少しだけ本の中から抜粋してみます。

 

【ある2歳半の男の子が父親に向かって

「パパはママのことを本当に愛しているの?」と聞きました。

驚いた父親はしどろもどろ「当たり前だよ、愛しているさ」

と答えました。

この子は「それを聞いて安心した。

ボクは心配で心配で仕様がなかったんだよ。これで夜もよく眠れる」

と言ったのです。

しかしその一年半後には両親は離婚したのでした。】

 

【ある4歳半の女の子は、

「人は生きているといって、どうして机は生きているとは言わないの?」

と聞きました。・・・

・・・自分の存在理由を確かめる、

自分という存在がどれくらいにまで尊重され得るものなのか

確かめると考えられます。

3〜4歳の人はまた生きること、死ぬことについて

深い考えを巡らせていると考えられます。】

 

 

【赤ちゃんの世界は一般的に考えられているかもしれないよりは

よほど複雑で大変なストレスにに満ちたものであるということです。

 

さまざまの状況が一方的に展開されてゆくものですから、

赤ちゃんは例外なく圧倒的な体験を余儀なくされ

そのために心に傷を限りなく受けてゆくしかないものと

考えられます。・・・

 

赤ちゃんの姿の中にはその人のその後の人生で起こるであろう

ことの芽が全て秘められているように私には思えてなりません。

 

この意味からしても、私たちは赤ちゃんをよく尊重し、

しっかり見つめる必要があります。】

 

 

自分の子どもたちのことを思い返してみると

3〜4歳の頃は「哲学者」だったなと思います。

 

「どうして?」「なんで?」

そんな深い質問をし始める時期、

子どもたちの心の中は

人生について探究の旅が始まっているのかもしれません。

 

子どもたちのそうした問いかけに対して

ついつい

「忙しいから後で」と言ってしまったり

めんどくさいからと適当にあしらったりして

しまうことがないでしょうか。

 

私たち大人は、

子どもたちの考えを侮ることなく

人生の先輩としてしっかり向き合っていく必要があるのでしょう。

 

そんなことを考えさせられるお話でした。

 

その後は、

イヤイヤ期の対処方法や父親の育児の関わり方、

発達の相談など 

それぞれのお悩みや疑問など

ゆっくりと話し合い、お互いに共感し合うことができました。

 

また来年度も計画していますので

楽しみにしていただけたらと思います。

 

地域子育て支援センターあっぷっぷ