大人の都合が多すぎる!
■子どもは記憶力の天才!子どもは騙されない!
今日もご訪問頂き有難うございます。
久しぶりに、高校時代からの友人に電話を入れ、お互いの無事を確認し合いました(笑)時を経て感じる、かけがえのない友人の存在は、時代を共感し合った中だけに、最近のことは忘れるのに、なぜか当時の光景まで鮮明に蘇ってくるから不思議ですね。
今、お母さん、お父さん、そして、子どもたちから寄せられた数多くの質問をまとめています。その数は、集計しているスタッフから日々更新され、既に100を超えています。その中でも目立つのは「怒る・叱る:褒める」についての質問です。
教育講演を依頼された団体からも「叱る:褒める」について話して欲しいとの依頼があり、多くの親御さんが悩まれているようです。この”親として”「叱る」という行為には、3つの大切な要素がなければなりません。
一番目に、「怒る」ではないということ。つまり感情的な叱責は、怒られた行為そのものより、感情に意識が向くからです。その為、親の感情に反応する子どもになってしまいます。感情のコントロールができない状態で子どもを「怒る」と、互いの心に根治出来ないしこりが出来てしまいます。
二番目は、大人の都合です。叱る行為に対し「一貫性」を感じないことが多く、その都度、大人の都合で叱る内容に変化が出ていることです。これは、先ほどの「感情のコントロール」に関係し、その日の気分で変化し、いつしか、親の表情や状態から、親の顔色を伺う子どもに成長してしまいます。
三番目に、「アフターフォロー」の重要性です。大人でも、叱られると心は萎むものです。「叱った」後のフォローはとても重要で、互いにしこりを残さないようするには、叱られた後の子どもの心のフォロー、子どもの意識を先に繋がる方向に向けなければなりません。
幼児の日記に「お母さんの”あ!”」というものがありました。子どもが、コップを倒し、中のジュースがこぼれたとき、「だから、いつも言ってるでしょう!あなたはいつもそうなんだから…」と数分続くときがあります。ところが、お母さん自身が、お皿を割ってしまったときや、コップを倒したときは「あ!」の一言で終わると子どもが日記に書いたのです。
子育てには親の都合はつきものです。でも、子どもはそうした大人お都合をしっかり見て、そして、記憶していきます。この都合体験が多ければ多いほど、子どもが自立する時期、反抗期にその反発が出てきます。それも、かなりきつめに。
感情のコントロール、言動の一貫性、事後のフォロー、子育てや、教育も含め、子どもの前に立つ場合、意外にも、我々大人が自身が持つ人間性の部分を試されてるように思います。あまり偉そうにしていると、子どもたちから足元をすくわれてしまうかもしれません。