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学習の大切な視点
■自分の命と共に始まる学習
今日もご訪問頂き有難うございます。
世の中には「学習できない」という人を良く見かけます。対して、幼いころ大の勉強嫌いが大学の教授になった例も数多くあります。最近では、リカレント教育として、社会人になっても専門的分野を学び直す方々が増えています。
こうしたニュースは、情報化社会の中、子どもたちにも少なからず良い影響を与えています。ただ、気がかりなのが、今の学習についていけない子どもたちの存在です。特に基礎学力の定着が十分ではなく、次に学年、中学、高校へと進学するに従い、学力不足がより深刻になり、自分の未来を想像できない状態に陥る子どもたちが心配です。
以前の教育の様に、暗記学習に代表される詰め込み教育は影を潜め、気付きや発見、そして、探求心が求められる時代になりました。これまでの教育は、品質の整った平均的な商品を送り出すような教育が行われてきました。何か一つが突出していてもだめで、どこを切っても同じ金太郎あめのような教育です。
芸術面や運動面など、何か一つ突出した才能であれば、社会は、成績で見ることはなく、別の捉え方をしていました。しかし、人の能力や知性は、平均的に育つものではなく、その人の持つ性格や身体能力、そして考え方で大きな違いがあります。それが個性と言われるものです。まさに世の中はインクルージョン、個々の能力を発揮させる社会にを目指しています。
すると、これまでのような100点を目指す教育から、0点から学ぶ教育へと変化しつつあります。これこそが、探求学習で、子どもたちが自分自身で見つけたテーマを探求することが学ぶ力となり、それが、自分自身の生きる力となります。そんな、近未来を想像し、今のうちに基礎教育を自分の力に変えていかなければなりません。
小学3年生までの教育を基礎教育と言います。この基礎教育、実は、自分自身が誕生した日から始まっています。誰に強制されるでもなく、人は言葉を学び始めます。人の脳には、既に、学ぶための下地が出来上がっています。親は、子どもが無意識に学び始める乳児から、これも無意識に多くの言葉を我が子に投げかけ始めます。特に女性が言語分野の能力が高いのはこの為だと考えられています。
人にとってのこの最初の9年間はとても重要な時期です。脳を中心として各神経の発達、身体的発達、そして、心の発達と、どの発達に関しても、この時期の過ごし方、対応、学習は人生のスタートラインを飾る時期です。この時期、家庭内では、親子がとても密な関係性を築く時期でもあります。それを、電子機器に邪魔されています。親子の良好な関係を築くためにも、多くの言葉を交わしましょう。