運動と知性の向上 | 「衣食住育学」石川幸夫のブログ

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教育畑40数年、猫好き、子ども好き、音楽好き!幼児、小学生の算数指導用に、水道方式のタイルを独自開発。教育評論家・教育研究家・子育て評論家としても活躍中です。

 

 TODAY'S
 
脳の健康にも!

■大切の身体運動と脳活動のバランス

 今日もご訪問頂きありがとうございます。

 

 今日は勤労感謝の日です。こうして、毎日ブログを更新できていることに感謝ですね。働ける喜び、働く喜び、今の時代では当たり前がだんだんなくなり、その分、感謝の気持ちが多くなりました。私の仕事は、デスクワークか、人前で話すことが多く、運動不足になりがちです。座っていては良い案も浮かんできません。動くこと、運動することは、知性とのバランスをとることなのでしょうね。

 

 コロナ感染から4年近く、私たちは家に閉じこもることが多くなってきました。それは、子供たちも同様です。インドアでの活動も、学習や知的発達に寄与する場面があります。例えば、読書、パズル、オンライン学習なども重要な知的刺激を提供してくれました。それでも、体を動かすことが少なくなると、どうしてもストレスが溜まります。

 

 私は、教材作成や、執筆活動で行き詰ると、不思議と椅子から立ち上がり、周囲を歩き始めています。意識はしていないのですが、たぶん、脳が体を動かすことを求めているからだと思います。多くの人は、こうしたことを無意識にしています。

 

 最近では、こうした運動と脳の関係が科学的に立証され、エビデンスという形で広く知られるようになってきました。例えば、

運動は全身の血液循環を促進し、脳に酸素と栄養を供給するのに役立ちます。これにより、脳の機能が向上し、認知能力が向上すると考えられています。血流が良くなり、脳の活動に必要な酸素が多く送り込まれるからだと言われています。

 

 また、運動は神経新生(新しい神経細胞の生成)を促進し、シナプスの形成(神経細胞間の接続)をサポートすることが示されています。これにより、学習と記憶のプロセスが改善される可能性がでてきます。さらには、運動はストレスホルモンの減少とともに、リラックスを促進します。ストレスが軽減されると、認知機能が向上すると言われています。

 

 もう一つ見逃せないのが、注意力と集中力の向上です。 定期的な運動は注意力や集中力を向上させ、作業や学習においてより効果的な結果を生むことがあります。注意力は、今の子供たちに最も変えている力の一つです。外を歩くだけでもその効果はあります。人は、自然に、身を守るため周囲の状況を判断しながら歩いています。無意識の集中と、注意が、気づかぬうちに集中力、注意力を高めています。

 

 運動は疲れるものと思いがちですが、長時間の知的作業や学習において、運動は認知疲労を軽減し、クリエイティブな問題解決能力を向上させてくれます。幼児教育でも、小学生教育でも、授業の中で、軽い運動を取り入れる場合があります。それが、血流を促進し、更に気分転換になることで、また、次の学習に向け集中して取り組むことができるようになるのです。

 

 なるほど、「身体運動的知性」と言われるように、運動と知性はどこかで表裏一体ですね。今日は休日です。心身ともにリラックスされ一日をお過ごしください。太陽の光を浴びるのも、セロトニンという神経伝達物質の分泌を促し、自律神経を安定させてくれます。ご家族で散歩などいかがでしょう。