自分と向き合う! | 「衣食住育学」石川幸夫のブログ

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教育畑40数年、猫好き、子ども好き、音楽好き!幼児、小学生の算数指導用に、水道方式のタイルを独自開発。教育評論家・教育研究家・子育て評論家としても活躍中です。

 

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幼児期から養う自制心

■子どもの能力を大きく左右する「自制心」

 

 今日もご訪問頂きありがとうございます。

 「ゲーム依存」「スマホ依存」の言葉をよく目にするようになりました。「依存」と言う言葉は、年齢に関係なく、子どもでも大人でも、どこか人の心の弱さを表す言葉です。教育の現場以外で、最近は、様々な業種の方とお話をする機会があります。今日は、Facebookで、我が町流山の市長である井崎義治さんと繋がりました。教育、政治、各企業で働く方々、様々な分野で活躍される方の話をお伺いすると、人を支える三つの視点が浮かび上がってきます。

 

 その中でも、自分を見つめる事、自分と向き合うことの重要性がまず初めに上げられます。コロナ禍における環境変化は、子どもたちにも、大人たちにも、大なり小なり大きな精神的影響を与えました。実際、子どもの中には、急に自由な時間ができた為、その時間をゲームにあてた子も多く、その時の感覚が、5月の連休で呼び起こされ、不規則な生活から、学校の授業に影響が出てきた子どもたちがいます。怠惰な生活から抜け出せず、遅刻、早退、欠席が目立つようになってきたのです。

 

 自制心の無さは、ルーズな時間管理を招き、その結果、自らの自律神経の活動を乱し、体調不良へと追い込んでいきます。こうした内容を見ると、大人と子どもの区別がつかず、自分自身の欲求や欲望を抑えきれず、最終的に何かに依存する方向へと進んでいきます。心の強さを持つ、幼児期から、「自制心」を養うことは基礎教育の柱の一つとして上げることができるでしょう。

 

 「幼児期から、自制心を養う!」と、言葉でいうほど簡単なことではないでしょう。子育ては、親にも自制心が求められるからです。忍耐力が求められるのです。ご自身が、自制心や忍耐力が無いと感じたら、正に、我が子と一緒に自制心、そして忍耐力を付けて行けばいいのです。だから「共育」なのです。子どもにせがまれお菓子を買い与えてしまう、お菓子だけでなく、おもちゃにしても同じで、「小さくて安いからいいか!」と、親も自制心のない判断をするケースがあります。だから、物(お菓子屋、おもちゃ」を買う際のルールを決めるところからスタートです。

 

 例えば、基本的なルールとして

 1,お菓子を買う日を決める(お菓子は自分で選択してもらう!)

   その際、1個、250円以内(要相談)と個数と費用を限定する。これ以外は認めない!

 2,おもちゃを買える月を決める。(おもちゃは自分で選択してもらう!)

   小さなおもちゃは、お菓子と同じで、個数は1個、そして値段も500円以内と決める!

 3,誕生日、クリスマス・お正月年二回は、ある程度高額なおもちゃを買える日と決める

   クリスマスとお正月は日にちが近いので、どちらか一方を選択

 

 なんでも好きなものを買える、ただしそこには個数、そして金額の制限がある。また、買える日、曜日が決まっている。こうした制限の中で、子どもは子どもなりに、何を買おうか?何が欲しいのか?あのお菓子、あのおもちゃは買えるのか?今度はいつ買えるのか?等々様々なことを想像し、思いを巡らせます。否定ではなく、このように肯定しつつ、子どもに考える場面を多く作ることで、知らず知らず自分と向き合うことになります。また、親は、「今日は我慢して、このお金を貯めれば、このおもちゃが買えるよ!」とアドバイスをすることができます。このアドバイスは、「我慢」という意味、そして、これを体験させています。

 

 また、先ほどのルールには、前提を設けることもできます。「約束」として、遊んだおもちゃの整理整頓をする、食事は残さず食べる、必ず1冊本を読むなどの前提条件を設けます。こうした子どもへの対応は、親自身にもルールが課せられていることを意味します。子どもにだけ、こうしたルールを守らせ、自分たちは好き勝手はできません。先ほど申し上げた「共育」です。

 

 その為、親も、子どもと共に「時間」等に関するルール作りが必要になります。「あぁー面倒くさい!」と思うでしょうね。そこは、大人ですから!!

 子どもと共に、スマホやゲームに関するルール作りは、今後、書かう過程において最も重要なルール作りになると思います。それ自体、子どもの健康の為、親の健康の為なのです。スマホが登場して十数年が過ぎ、スマホによる脳への影響、とりわけ、成長過程にある子どもののjへの影響に関する調査研究が進んできたのです。

 

 子育てを境に、私たち大人も、そして、成長発達の過程にある子どもたち自身も、自分と向き合う場面を作ることが、自身の心の成長に繋がっていくと思います。「自制心」とは、今、社会が最も人材の資質で重要視している「非認知能力」の中心に位置しているものです。自分を見つめることで、その先にある「自分を高める」というステージに、この力が「他者と繋がる」ことができる人として成長していきます。大切なのは自分を見つめ、理解すること、ここから「非認知能力」は始まります。