幼児教育「何故、水道方式が人気なのか?」 | 「衣食住育学」石川幸夫のブログ

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教育畑40数年、猫好き、子ども好き、音楽好き!幼児、小学生の算数指導用に、水道方式のタイルを独自開発。教育評論家・教育研究家・子育て評論家としても活躍中です。

「自分を高める学習、もっと自信と夢を!」

 子供達が自分自身を最も誇らしく思う教科のトップが「算数」「数学」です。また、嫌いな教科の中で、学年が上がる毎に高くなるのが「算数」「数学」です。自己肯定感を上げる一つの要素にこの教科に対する対応が上げられるようです。

イメージ 2 義務教育が始まるまでの6年間、人がこの世に誕生して一番成長するゴールデンエイジの幼児期、育児から子育てに切り替わる2~3歳、学習のスタートもこの頃からです。厳密に言えば、子供からすれば、生まれて直ぐに学習体制に入っている(お母さんのことばを学んだり、生きる為の学習を既にしている)のですから、それは、お母さんやお父さんの赤ちゃんが、学ぶ事に対する自覚次第と言うことになりそうです。

 今日は、子供の自己肯定感を高める一つの方法として「幼児のさんすう」についてお話しをしたいと思います。取り上げるのは「水道方式」です。水道方式を基にした学習指導の展開例は以前お話しをしました。今日は別の視点でお話しをします。

イメージ 1 全ての教育の基本は「国語力」です。算数における数字も記号も文字の仲間です。算数学習は、「国語力」の中でも、更に突っ込んだ思考、つまり「論理的思考」を追い求める学習です。ただ、まだ専門性には遠く、概念としての数・量と測定・図形などの範囲で学ぶ事になります。しかし、「思考」を学ぶという学問はやはり特殊なのかも知れません。「思考」が算数学習の中心ですから、前提として基本的な国語力が必要になります。数字や記号だけの計算では思考を学ぶ事は難しいでしょう。

 最近、お母さん方に人気の指導法が「水道方式」です。水道方式は正式名「分析総合法」と呼ばれています。計算も文章問題もすべて分析され、易しい問題から難しい問題へ、また特殊な問題へと系統性、つまり自然の流れのように沿って学ぶ事ができます。計算も、概念などを含め下記のような内容を分析し総合的に指導がされます。

 ①タイルの読み/タイル操作/タイル構成/タイルで合成分解
 ②素過程→繰り上がりのない問題55題→繰り上がりのある問題45題
 ③素過程→栗下がりのない問題55題→栗下がりのない問題45題
 ④素過程+複合過程による分類 2・9分類法による 計算パターン別に分析と分類
 ⑤素過程+複合過程による 2桁以上の組み合わせ 型分け
 ⑥減法の文題分類 求残/求差/求補/求小/求大/方程式?特殊計算
 ⑦加法の文題分類 合併/増加/添加イメージ 4
 ⑧退化型「0」のつく計算
 ⑨掛け算 一あたり量×いくつ分=全体量 面積図
 ⑩割り算 等分除/包含除の分類 面積図
 ⑪タイルによる 十進数・位取り 整数
 ⑫小数概念 小数タイル表記/小数表記/小数計算
 ⑬分数概念 分数タイル表記/分数表記/分数計算
 ⑭テープ図/線分図
 
 数の仕組みを数字だけで理解するのはとても難しく、子供達にとって小数や分数あたりから算数嫌いが進行していきます。最近では、簡単な一桁計算(素過程)も、面倒くさいと言う幼児や低学年の生徒が目につくようになって来ました。幼児期から、自己肯定感への道のりは閉ざされ、無気力な子育てと言われても仕方のないような子育てが行われているのかも知れません。

イメージ 3 幼児教育に目が向く保護者の方は、それだけ我が子の将来に思いがあるという証拠です。小学3年生の計算部分だけピックアップした項目の中で、幼児期に行われる内容は半数にのぼります。思考力を伸ばすため、数の概念を繰り返し学び、ゆっくりながらも着実に算数に強い頭に鍛えられていきます。それは、タイルという教具が大きな役割をしているからです。タイルは、量をイメージ、想像できます。また、数を操作できる、想像と感覚を多用した学習になります。

 2~3歳で学ぶ「かず学習」は「かず遊び」です。その為、日常生活の中で、貰う=増える・加える=増える・あげる=減る/残るという、ことばに伴う経験の積み重ねが大切です。その反対に、子供の経験や体験を言語化することも大切です。

 イメージ 5水道方式によるかず指導は、幼児期からの指導を可能にしました。かず指導というと直ぐに「数字で指導」と短絡的になりがちですが、具体的な数的経験や刺激が教材を通して伝えられます。来週の半ばには販売終了になる幼児教材ですが、ご購入された方は教材をご覧になるとお解り頂けると思います。無駄なモノを省いたシンプルな作り、大人にとってあまりにも簡単な内容であっても、それを理解して貰うことの難しさを体験頂けたかと思います。例えば、2歳の大小比較、大きい・小さいを指導(本来は刺激であり、手本を見せるもの)するのですがこれが意外と難しいのです。
 かず指導だけでなく、大人にとって当たり前の指導でも幼児には全てが初めて、だからこそ、基礎から系統的に時間をゆっくりかけて学んで貰うのです。その基本から分かり易く系統的に指導できる指導こそ水道方式なのです。

※明日のブログは、母の3回忌法要の為お休み致します。

■教材販売部より
 お待たせ致しました。皆さんからご要望の高かった「塾用小学生教材」を販売致し ます。手作り感溢れる教材です。勿論、算数は水道方式を基に制作されています。
対象は現1年生~3年生です。
(構成:主教材国語+算数・主教材にリンクしたサブ教材算国合わせて24冊)
 特別価格にて販売です。今日からご予約(ご予約特別価格で受け付け)頂けます。
 価格はメールにてお問い合わせ下さい。教材注文ページのアドレスからお願いします。http://www.ishikawa-kyouiku.co.jp/pg561.html
 ※なお、ご好評を頂きました(幼児教室用)幼児教材は、来週を末を持って終了させて頂きます。