今度はお姫様を奴隷にしてしまおう。ランス9ヘルマン革命 レビュー | @ちゃんねるブログ アニメ速報
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やあ、諸君。私だ。
かなり間が空いてしまったけど、エロゲレビューだよ。
さっそく、ランス9! 一週目が終わったので感想を書く!

前作の「ランスクエスト&マグナム」の記事はこちら
攻略記事「このキャラを育成しておけば楽にクリア」

シナリオ ○

ヘルマンの姫シーラに付き添いのメイドが、外の世界に出てみないかと提案したことから物語が始まる。
しかしそれはメイドが仕組んだ罠で、シーラは奴隷商に売り払われることとなった。
そこで偶然革命を起こそうとしているランスに奴隷商から助けてもらい、最終的にはランスの奴隷になる。
文章で書いてもひどい傍若無人っぷりだ。意味不明かもしれないけど、これそのまんまなんだよね。
本当にランスの外道、鬼畜っぷりは見ていて清々しい。
基本ご都合主義なランスワールドなだけに、ランスが凄すぎてご都合主義も必然に思えるところがこのシリーズの凄いところ。

まさに、主人公無双。ラノベやアニメのもやしと一緒にしてもらっては困る。
ランスは本当に世界を統べるほど無双している。

今回の是非が分かれたのはランスの性格。丸くなったとか、かっこよくなったとか。印象からしてみればいい方向に進んだように思えるんだけど。シリーズ通してやっている人には違和感が残るらしい。

戦闘とシナリオ五分五分なので割とボリュームとバランスは整っている。

システム要素 ○

まず前作と大きく違うのは、戦い方。
ランスクエストでは、自由に動き回ることができたけれど、今回はステージにマス目がある。
要はファイヤーエムブレム方式というわけだ。

よかったと思う点

・魔想無双
魔法が強い。やはりこの理はなくてはならない。その期待はやはり裏切られることはなかったよ。ズバーン、ドゴーン。とにかくゴリ押し戦法が好きな俺にとって魔法とはアイデンティティーにも相応しい。

とりあえず一週目は素早さを10以上上げて、あとは攻撃力に全て注いでおいたら楽にクリアできる。

・アイテムが強力
前作は装備すると消滅してしまうけど、今回は使いたい放題。キャラへの付け替えも自由。これがキャラの強さの全てを物語といっても過言じゃない。完全にアイテム依存。
二週目でも激レアアイテムをドロップしてたら余裕でクリアできる


不満だった点

・爽快感
レベルの代わりに熟練度というものがあり、その上昇に伴い各能力を上げることができるんだけど、かなり微微たるもので成長したという実感があまりわかない。
なのでレベル上げの楽しさと、気持ちよさがいまいち。

・敵に燃えない
最初から最後まで、敵のボスがヘボすぎる。せめてボスらしい範囲攻撃でもしてこないと緊張感がない。
そもそも魔法が強いんだから、雑魚はまだしもストーリーに関わるボスくらい絶望を感じさせる強さのほうがよかった。
かなり期待してた闘将とのバトルはなんと、テキストで終わってしまうし、一軍だったレキューコフもテキストで死ぬ。
ラスボスは感情を持たない無機質な機械。
こいつを倒してやろう! って闘士がメラメラ湧いてこないから、最初から最後までただ敵を倒すだけのルーチンワークを重ねるだけに。

せめて、戦闘中のセリフくらいあってもいいのにと思う。

各ヒロインの評価

★魔想志津香

ランスクエストでは、全くデレなかった彼女。さることながら、今回も中盤を過ぎても煮えたぎらず、最後のENDまでそれを貫き通してくれたツンデレの鑑。
それでも実は、内心ではご満悦なところが可愛い。
細かい描写でそういう部分をちょろっと出して引き立つのがこのキャラの最大の魅力といえよう。
相変わらずクソ強い。人類最強の魔法使い。

★かなみ

※かなみ ランス リア

これも前作から、中々しぶとく落ちているようで落ちていないような。とにかく優柔不断な性格のかなみだったけどランス9始まって序章。
速攻でオチた。
そこからは直角の下り坂にも等しく、デレデレというレベルではない。
志津香が好感度レベルMAXあたりでようやくオチそうなところを、このかなみちゃんはレベル2で既にメロメロ状態だ。

本人の乙女っぷりは滞るところを知らない。

しかしながらこのルートで俺はかなみよりもリアの株が急上昇した。
ランスマグナムではあんだけ弱くて、いまいちパっとしないキャラだっただけにその反動たるや……。
全体的に立ち絵が可愛くなりすぎたせいだ。
詳しくはその他(細かいこと)の続きを読むをクリックしてください。

間違いなくこのルートが一番楽しくて面白かったと思う。というより、他がネタに走りすぎなんだよね……。特にミラクルート。

★ミラクル

性格は厨二病そのものなんだけど、かなり強いし色々魔法使いとしてやばい、凄い。さらに人としてもグウのネも出ないほどの聖人。
とにかくいいヤツなんだ。

その反面それが大きなギャップとなって返ってきたBADENDの結末。
知恵遅れ二人の陵辱だけならまだしも、その苦痛に耐え切れずに自殺というのが物悲しさを余韻として引きずってしまう。
ミラクルのいつでも笑っていて自由奔放なところはランスと重なるし、どうあがいても絶望に陥る人間じゃないのに。
そんなミラクルの強い意思を折ったという事実がなんとも糸を引いてしまう悲しいEND。

正規ルートは色んな意味でダメダメ(主にハゲ展開が)

★シーラ

ルシアン(変装時)の序盤とシーラ姫とばれてからの終盤のイベントに違いがある。
終盤(シーラの状態で)好感度を上げるとレベル1の状態で最初から甘甘のデレデレのスイーツパフェ状態になっていて、ヒロインとして二度おいしい。
アリスも言ってたけど、さすが今作のメインヒロインといったところ。

シナリオはまあ……、かもなく不可もなく普通だったかな。

その他(細かいこと)


BGM

メチャクチャ良かった!
シナリオの粗をカバーするほどの曲の出来。正直今作で一番いいな~っと思ったのはBGMかもしれない。
これで敵がもう少し強くて有能なのが揃ってたら、燃えられたんだけど残念揃いなんだよね……。

CG(立ち絵)

シリーズ物特有の作画の変化。今回はランスクエストよりも繊細なタッチになっていた。
見てもらったほうが早い。これがビフォーアフターだ。

丸顔だったのに細身になったことであざとさがランクアップ!
正直今までのエロゲの中でもかなり好みなタッチ。

しかし一人だけ平安時代までタイムスリップしたかのようなやつがいる。
なんだこのパステルのふぬけた顔は……!
ムキー!って感じが魅力的なキャラだったのに何故かのっぺりした顔立ちに。見事にパステルだけ特徴なくなった。
それにしても上三人が超絶プリチーだ。個人的にリアはかなみルートでツボに入りすぎた。
かなみちゃん最後までメインヒロインの器じゃないことが証明されたようなもんだよ。

   
まとめ
 
今回のランスはかっこよさとクールを兼ね揃えてた気がする。
古参ユーザーの舌は肥えすぎてて、納得がいかない人もいるみたいだけど、今回のランス……。
個人的にGOOD!

1万出して買う価値があるのかと問われれば、もちろんあると答える。何よりかなみルートが凄くよかった。
キャラクター同士の掛け合いがランスクエストよりも幅広いし、笑えるシーンもある。
やり込み要素としての機能は劣るけど、キャラゲー兼、RPG要素もあるゲームとしては上位に食い込めるはず。

今回続編ということでシリーズものに手を出したことで、俺はさらにランスシリーズの世界観が好きになった。
発売されて数日で、もう次のランス10を待ちわびている始末だよ。


ランスクエストで仲間にならなかったから、期待してたんだけど1㍉も登場しなかった魔人。