生死を分ける服 | アパレルの裁断・縫製・プリント・二次加工・副資材・ニット・布帛・ベルト&バックル・ボタン等の工場を駆け巡る営業マンのブログ

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アパレルの裁断・縫製・プリント・二次加工・副資材・ニット・布帛・ベルト&バックル・ボタン等の工場についての生の情報を皆さんにお届けできればいいなと思っています。

華やかなファッション業界ですが、

一口にアパレルと言っても

その服一枚で生死を分けるような製品もあります。

これが売れなければ我が社は倒産…、

ということではなくて(縁起でもない!)

冬山登山や過酷な自然環境で着る衣料のことです。




どんな工夫がしてあるかというと、

ひとつはシームシーリングです。

シームシーリングとは、シーム(縫い目)を密封することで、

例えば素材自体に防水性能があっても、

縫い目の針穴から雨水がしみ込んで着ては意味がないですよね。

ですから防水性の樹脂で縫い目をコーティングします。

これは防水だけではなくて、防寒にも効果があります。

ブリザードが吹き付ける雪山で、

どういった機能の服を着るかということは生死に関わることなのです。

他にも超音波ミシンといって

これは針も糸も使わないで縫製するミシンなのですが、

これで生地同士をくっつけるやり方もあります。

でもこっちの方がコストはかかってしまいますね。



このような過酷な悪天候に完璧に対応した衣料装備のことを

ハードシェルといい、反対に

秋のピクニックなどレジャーアウトドアに対応した衣料を

ソフトシェルと言ったりします。



スポーツ衣料は普通のアパレルとはちょっと違って特殊なので

同じ服をつくる仕事でもけっこう謎な部分が多いです。

最近は機能性だけでなくデザイン性も高いものがたくさんあります。

「機能美」という言葉がありますが、

服に限らずどんなに実用性を求めたものだったとしても、

デザインはされていて当然だ、というのが私の意見です。




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