ナンバー  438 鰻の話あれこれ | 堀切光男のエッセイ畑

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5月22日

昨日の5月21日は 小生の72歳の誕生日だった

 

そのお祝いに 今日は鰻を食べに行った

ネットで近所の鰻屋を検索したら車で5分の所に2軒あった

 

一軒は うな重の上が5980円 もう一軒は上が3400円

 

迷わず安い店の方にしました

 

この日 始めて鰻の白焼きを食べました

 

半分食べてしまってから 思い出し あわてて写真を撮る

 

鰻白焼き半身 1800円です 半身なので一匹だと3600円の計算になる

 

うな重の3400円よりも高い事になる

 

故郷の和歌山では天然の鰻が沢山獲れてよく食べましたが

 

白焼きを食べたことは一度もなかった

 

そもそも そんな風習が無く かば焼きだけしか知らなかった

 

ずーと前に レッズのトウーリオが 浦和の鰻屋で白焼きを

 

美味そうに食べているのを テレビで観てから ずーと気になっていた

 

で、今日こそ食べてみるぞと 注文した次第

 

いやあ、旨かった あら塩かワサビ醤油で食べるのだが

 

ふっくら 柔らかく臭みも無く こんなに旨いものを

 

今まで食べなかったなんて くやしいかぎり

 

 

 

うな重の方も一匹丸ごとたっぷりで 美味しかった

 

 

下は 故郷の和歌山の古座川で獲れた天然の鰻です

 

鰻の獲り方は (清流の 漁法)を観て下さい

 

下 これから親父が 鰻を さばきます

 

生きている鰻をまな板に乗せると

 

キリで頭を打ちつけ背開き(関東 ふう)で開いて行きます

 

下  骨を取ったところ この時、胆(きも)も取れますが

 

親父はそれを生のまま ごくんと飲み込んでいたものです

 

86歳も長生きする訳だ

 

下 さばいた 鰻を河原で 炭火焼き 30年程前キャンプで

 

ちなみに 故郷の田舎では 鰻は蒸さないで(関西 ふう)焼きます

 

5年程前 生きた鰻を もらったので 久しぶりにかば焼きを焼いてみた

 

昔は生きている鰻を開くのは 暴れまわって大変でしたが

 

今は 氷があるので 鰻にぶっかけます

 

すると鰻は ピーンと仮死状態になるので開きやすい

 

下は 仮死状態の鰻

下 開いた鰻を 炭火で焼く

 

骨も焼いてタレの中に入れて煮ると タレにコクが出て旨くなる

 

ずーと 昔小生が 17歳の頃なので55年も前の話だが

 

 暫く割烹の店で働いていたことが有りました

 

よく一人で鰻の 買い出しに行かされました

 

竹ノ塚駅から北千住駅に行き 常磐線に乗りかえ 小菅駅でおります

 

そこから 小菅拘置所の高い塀を見上げながら少し行くと

 

(有名な人が此処に収監されたと聞く度 懐かしく思い出します)

 

生きた鰻を売っている大きな問屋がありました

 

コンクリート打ちの広い店内は 天井から 井戸水だという

 

冷たい水が 何本も落ちて来ていて その真下に

 

プラスチック製の黒く丸いタライ状の容器が5~6個積み上げられている

 

中には鰻が入っているのだが 容器には細い穴が開いているので

 

水は下まで流れて行く訳だ

 

5~6匹の鰻を仕入れると 丈夫なビニール袋に水を少し入れ

 

酸素ボンベから酸素を入れ膨らます

 

その口を 固く縛ると仕入れの竹籠に入れ担いで帰るのだ

 

その鰻は お昼過ぎに注文が入り出前に行かされる

 

出前先はお寺で店の常連さんだが 何しろ寺は遠方に在った

 

店は 竹の塚駅前に在ったのだが 自転車で田舎道を1時間近くも走って行くと

 

遠くからバイクの轟音が聞こえてきた

 

そう そこはもう川口近くで バイクの音は何と 川口オートレース場だったのだ

 

真っ直ぐの 農道で 信号も無く 車もほとんど 走らないので

 

自転車でも スイスイ行けたのだが それでも1時間も走った と言う事は

 

そうとう遠くまで 行ったと言う事です

 

当時 そのうな重の上はいくらだったのかは 忘れたが

 

1人前だけを自転車で片道 1時間かかって届けたのだ

 

ホントに今では 信じられない話だよなあ