30年以上前から部屋に掛けて有る。調べてみたら
トラクターボーイという愛称のイングランドの
サッカーチームの名前らしい。
北方謙三さんのエッセイが大好きです。
特に週刊新潮に連載しているエッセイの、旅の話や 釣りの話は本当に面白い。
その中の話。 よその国の海釣りなんですが,子供の頭程の石を用意します。
イワシを 鉤に掛けこの石に釣り糸をぐるりと巻き付ける。
そして 他に十匹程のイワシをそのまま鉤も付けないで、石にグルグルと
釣り糸で巻きつけて行く。
何回か巻き付けると海中に投入、ある程度沈んだ所から先は グルグル
回転しながら石は沈んで行き、コマセとなるイワシが解かれてバラ撒かれるという訳だ。
よく考えられていて、とても面白いと思ったが、
船の上には沢山の石を乗せてあるんだろうなあ。
そちらの重さが心配だ。
もう一つのカジキを釣る中米の漁法。
段ボール箱等を縛る白い 平たい紐。これを何百本と束ねて巨大な
ハタキ状にしたものを使う。 興味深いのは鉤が一本も無いのだそうだ。
この巨大な鉤無しルアーを百メートル程も流して行くと カジキが
このハタキの中に頭を突っ込み 遊ぶのだそうだ。
カジキには角がある。
この角がハタキに突っ込み 穴を開け、絡まって取れなくなってしまうと言う訳だ。
帰国して この話をしても誰も信じてくれなかった、という事ですが、
私は直ぐに信じました。
広い世界の中には魚の習性をうまく利用した、その土地 土地の
ユニークな漁法が沢山あるのではないでしょうか。
だけど、最後の話の 狸が電線の上を歩いていたという話は
にわかには 信じがたいなあ。
干ばつの経験
最近異常気象と言う事で世界中で洪水や、逆に大干ばつという、話が聞かれます。
私も子供の頃に一度干ばつを経験しました。
世界の大干ばつとは比べようも有りませんが、いつもとうとうと流れていた
冷たい清流がどんどん少なくなって行きます。
梅雨にほとんど雨が降らず、その後も二か月間一度も雨が降らなかった結果、
川の流れは十分の一に減り、海に到達する十キロ手前でとうとう、途絶えてしまった。
山からの湧き水が主な川は真夏でも水温が低く十分と入って居られなかったものですが、
今はぬるま湯みたいな流れに・・・・。
アユ等は深い淵の底に集まり力なく回遊している。
モリを持って潜ると岩の切れ目の巣穴から頭を出して、パクパク酸欠状態のウナギが。
この状態では餌にも食いつきません。
タコ糸で繋がった矢じりつきの水中銃で真正面から撃ちます。
矢じりが喉奥に刺さった状態でさほどの抵抗もせず捕らえられたウナギは
やはり少し味が落ちたものでした。
アユの友掛けや、その他ほとんどの川遊びが出来なくなった故郷の、この干ばつは
その後一度も起こってないそうです。
川の水は透明度が高く、とても冷たい
イレズミ遊び
じりじりと真夏の太陽が照り付ける河原はかなり熱い。
だが小川の水は冷たくて十分も泳いでいると体が冷え切りブルブル震えが来るほど。
水辺りの砂利石に腹ばいになり、温まるのだが最初に川の水を手でバシャバシャと
砂利の上に掛ける。
そうしないと熱くて何分も寝てはいられない。
水をかけられた河原はㇺアーとサウナの様になり独特の匂いを発します。
うつ伏せに横たわると程よいぬくもりが伝わって来て、ついウトウトとする程気持ちがいい。
やがて水は蒸発して又ジリジリと熱くなって来ます。
その頃には体も温まって来て、黒石に柔らかい白石で絵を描く遊びが始まります。
那智黒石(神社の黒い玉石)が採れる所なので、真っ黒の薄い石が大小、ゴロゴロ有ります。
それを画板に、白石をチョークにして絵を描くのです。
描きあがると体にペタッと貼り付ける。
すると日焼けの真っ黒い肌に白いイレズミが写ります。
画板にした黒石も相当熱いので、素肌にくっつけるのも結構 勇気がいります。
この熱いのを我慢して行う遊びを「イレズミ写し」と呼んでいました。
野イチゴ摘み
よく泳いだ川には小さな中州が有り、戦時中には開墾してトウモロコシ畑もあったそうですが、
今は荒れ放題 畑の名残りも有りませんが、野イチゴが沢山自生しています。
泳ぎに飽きるとこの野イチゴ摘みに向かいます。
五十メートル程も灼熱地獄の河原を移動します。
今から思えばどうして履物を用意いしなかったのだ?と思いますが、
子供の心理は不可解です。
裸足で熱い河原を移動します。
黒石は熱いので白石を選んで ケンケン飛びで進んで行きます。
やっと中州に到着しても砂地の砂は熱い。
すり足で地表をさけながら目指す野イチゴの群生へ。
(晩酌の酔いが回ってきたのでつづく)
野イチゴの種類は「苗代 イチゴ」だと思うのですが野生にしては大き目です。
砂混じりの土に弦を這わして群生している。
弦にはトゲが有るので、踏まないように分け入ると黒がかった赤い野イチゴが
沢山 熟れている.。 イチゴの上には大きな黒い山アリがたかっているが、気にしない。
指先で弾き飛ばし、イチゴを口に運ぶと やや 酸味が強いが自然の甘みが
口いっぱいに広がる。
この辺りには秋口になると野生のグミの木、アケビの木などが実をつけ、
子供たちを楽しませてくれました。
下, 山から採ってきた木苺の木。 三十年も経つのに一度も実をつけた事がない。
下 三つ葉アケビ 五葉(ごよう)アケビに比べて、水分が少ない気がする
下、アケビに似ているがポポウの実。
とても珍しい木です。故郷の家には昔、この木が有りました。
バナナとマンゴウとパイナップルを混ぜたような味。
子供の時は、臭いし 実は嫌いな味だった。
下 ムカゴ、 自然薯の実。
生食も出来ますがフライパンで軽く炒め塩を振るとふかしジャガイモに似た味。





