油脂を摂取することでGIP(血糖依存性インスリン分泌刺激ペプチド)の分泌が増えていました。
さらに、糖質疲労(食後高血糖)を予防するという観点でも、脂質の摂取は重要です。
白米ばかりを食べる300kcal台の食事が一番血糖値を上げ、
同じ量の白米に豆腐と卵(たんぱく質)を加えた400kcal台の食事がその次に血糖値を上げ、
その次がさらにマヨネーズ(脂質)を加えた500kcal台の食事で、
一番血糖値が上がらなかったのが、さらにほうれん草など(食物繊維)を加えた600kcal台の食事でした。
中でも劇的に血糖値を上げにくくしたのがマヨネーズを加えたときです。
この研究でその機序を解明するべく細かく検討したところ、油脂を摂取することでGIP(血糖依存性インスリン分泌刺激ペプチド)の分泌が増えていました。
先ほどのGLP-1とGIPを合わせてインクレチンホルモンと言います。
インクレチンとは、腸から分泌されてインスリン分泌を高めるものという意味です。