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melt of cube

休息は意識的に図るべきである。
時間を意識することで余裕が生まれるように。

ああ、やっぱり君もそう思ってくれてるんだ。って、そこに自分の価値があって、そこに自分の幸せも等しくあるのかって、確実な言葉じゃないのかもしれないけど、確信したんだよ。

君がちゃんとした形を持って社会人になって、前ほど自由じゃなくなった今月。
あたしが異動して、上手く休みを合わせられなくなりそうな予感がしてる今月。
勝負の前の束の間の休日はこないだが最後。
だけどすっかりお互い疲れきってて、寝てばっかだった。
だけどあたしにとって、君と一緒にただ寝たり、どうでも良い話だけしてぼんやり過ごす時間て何よりかけがえがない。
無価値のようでどこにもない時間だ。君といるとその時間が確実に生まれて、あたしは本当の休息が出来る。
君の前では女の子らしくいたいなぁ、と思う。だけど頑張りすぎたら疲れちゃうし、君の前での建前はバレバレ、だから家にいるときみたいにリラックスしてダラダラしたい。君の話は大概難しすぎてついていけない。だけどあたしの知らない世界の話が耳をスーッとすり抜けるのは、あたしの可能性とか好奇心をそそるものを与えてくれている。一人でいるときより何かと出会える。
あたしが与えられるのは君への服従、労わり。
あたしから楽しいものは与えられない。だけど、君に価値を見出してる。嘘はなく、君は素晴らしいと思う。
あたしは君に対して何も与えられなくて、ただ君が優しいから、完全に君が必要だって気持ちを丸出しにして、繋ぎとめられているだけなのかな、って長年思っていたけど、きっと違うんだよって少しずつ思い始めた。
君とあたしはきっと同じ価値観でお互いを見ているのだろう。
思わずポロポロこぼれた。暫く会えなくなるだろうな、って何となく感傷に浸ってたら「次はいつ休み?」って聞いてきたから、いつだろうね。ってぼかして、暫く忙しくなるんだよ、だけど君と会えなくなってしまったら、あたしはちゃんと休めない。君と一緒に寝たり出来るのが、何よりあたしは休息できるのにな。って、何だかいつもより素直に溢れてきた。
そうだね、って言って
俺もお前と休まないと精神が持たない。次休みがわかったら早めに連絡して。空けとくから。
って言われた時、ああもう、それだけで充分。って、あたしは思った。
君もあたしと同じように、あたしに価値を持ってくれてたんだって、わかった瞬間だった。

彼氏、彼女みたいなつながりはあたしたちには無いのだけれど、毎日連絡を取り合うほどのお互いに対する興味もあんまりないのだけど、それ以上の深いところであたしたちは支えあえているのか。
形がない分曖昧ではあるけど、だけどあたしは君を未来永久的に好きでいるはずだ。
形がない分何も壊れないのだ。今の関係をそれで守っている。

お互い、恋愛で上手くいかなかったもんね。
求めるものが深いところにありすぎてさ、あたしの場合はついてきてもらえなかった。あたしは好きな人の1番でいることが恋愛だと思っていたし、そうでなくなった瞬間終わるものだと思った。あの時は若かったから、そんな思考を相手に押し付けて図った。それが重いって思われて、きっとそうじゃない人を見つけてみんなあたしから離れてしまった。今はさすがに全てを1番でいなきゃ、とか思わないけど、ある一つの求められてる部分は1番でありたいと思っている。
だけど恋愛って、きっとそれだけじゃないんだろうね。
君も同じ価値観な気がしてるけど、価値観が一緒でも付き合おうってならないんだから。
もっと恋愛って呼ぶには、ドキドキとか、ときめきとかきっとそういう若い感性が必要なのだけど、あたしと君にはそれはある一瞬、あるかないかくらいで。わざわざ形にするほどでもないくらいなのだ。
でもそれで結構満足でさ、つきあうって形にならなくても、付き合う相手に求める深いところが君で満たされる
お互いにその価値観が合致してんじゃないかなあ、って思うんだよ。だから上手くいく。
少なくともこれ以上に深く分かり合える人はいない気がしてる。
それでも、未来のためには付き合うって作業をしなくちゃいけないのかな。
自分の価値観変えない限り、今の時点じゃきっと無理。付き合うことで得るものは形とか肩書きとか、そういうもので、ぶっちゃけ、あたしには制限をお互いにかけるだけのことなんじゃないかと思ってしまう。浅はかだからかもしれないけど。
でもいいかなぁ、今はまだ。
あたしと君はそんな距離じゃないんだろうなぁって冷静にみてる。我ながら大人になった。
焦らなさすぎて大丈夫か、自分て思っちゃうくらい、落ち着き始めた。
あたしは君にまだあんまりあたしの気持ちを伝えてきてなかったから、それを小出しにしてく必要があるなあ。と思う。そんな段階だよ。

寒い冬が来て、繋ぎたい時に手を繋げる距離に君がいるってことが何よりも今のあたしには幸せだ。
あんまり会えないけど、ゆっくりゆっくり進んでいければいい。
寂しさがあるから、会いたいなぁ、って心から時々思うはずだ。その隙間は必要だ。