【ネタバレあり】
先日、映画「12人の優しい日本人」を見ました。
名作「十二人の怒れる男」をベースとし、陪審員たちが、 ある殺人事件について、熱く議論するという映画。
法学部時代に、「十二人の怒れる男」は見たのですが、 こちらは初見。展開も、結構違っていました。
劇中では、何度も有罪・無罪の判断を変える人はもちろん、 理由を述べずにフィーリングだと言う人、話し合い中に「 ダヨーン」のおじさんを描いて集中しない人など、 様々な人がおり、全員一致の評決がなかなか出ません。
1つの部屋で議論しており、回想シーンもないため、 場面が変わることもほとんどなく、 低予算で作成されたのだと思いますが、 相島一之さんや豊川悦司さんなど、 有名な俳優さんが多く出演しており、見る人を飽きさせません。
こんな個性的な陪審員たちがどうやって集められたのかという疑問 はありますが笑。

現在の日本の裁判員制度は、 この映画にあるような英米の陪審制とは異なり、また、 独仏伊の参審制とも全く同じ制度であるとは言えません。
裁判員は事件ごとに選任され、裁判員と裁判官が合議体を形成。 裁判員は事実認定と量刑を行い、 裁判官が法解釈を行うという制度です。
また、一般市民の考え方を司法に取り込むという趣旨から、 弁理士に登録している限り、 私は裁判員に選ばれることはありません。
しかし、見知らぬ人で集まって、 一つの事件について議論することも、 なかなか無い経験だと思いますので、選ばれた方には、ぜひ、 責務を果たしていただきたいと思いました。
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