憧れのデザイナーズ家具が安価に!「リプロダクト家具」に注目【Editor’s セレクション】
(20160509 日刊Sumai)
特許権の消滅した薬については、「ジェネリック医薬品」として、よく知られていますが、デザイン家具の分野では、デザインを保護する権利である意匠権の消滅した家具、「リプロダクト家具(ジェネリック家具)」が注目されているようです。
「リプロダクト家具(ジェネリック家具)」は、優れたデザインの家具を、安く購入することができるというメリットがあります。
日本の意匠権の存続期間は、記事にもある通り、登録日から20年と、比較的長期です。
ただし、意匠権を維持するためには、各年分の登録料を納付しなければなりません。
もし、権利者が意匠権を維持する必要がないと考えて、登録料を納付しなければ、登録日から20年を待たずに意匠権は消滅し、誰でも当該意匠を実施することが出来るようになります。
特許権や意匠権は、独占権としては、よく理解されていますが、もう一つの目的である、その権利が消滅したときに広く実施されることにより産業全体の発達をはかる、という面は、あまり理解されていないように思います。
知財の目的と仕組みをよく理解することで、権利の消滅した特許や意匠を上手く利用できたり、優れた技術やデザインの製品を安く手に入れられたりする機会を得られると思います。
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