東京五輪のエンブレムが、A案の市松模様のエンブレムに決定しました。
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会Webサイトより引用
賛否両論あるようですが、決まったからには、ぜひ応援していきたいですね。
そんな中、お笑い芸人であるキングコングの西野さんが「負けエンブレム」を発表しています。
『負けエンブレム展』大賞発表
http://lineblog.me/nishino/archives/2991300.html
これは、選ばれた4案以外にも、いい作品は紹介しようというもので、400点もの応募があったようです。
さて、この記事の中で、西野さんは「日の丸」や「富士山」をモチーフにしたものがあまりにも多かったため、残った4作品の「風神雷神」などが新鮮に映り、選考で有利に動いたのではないか、という趣旨のことをおっしゃっています。
選考者からしても、あまりにもステレオタイプのものより、ちょっと違った角度から日本を表現したデザインの方が新鮮に映った、ということでしょうか。
これは、商標登録の観点からしても、多くの人がデザインするであろう「日の丸」や「富士山」は、選ばれにくかったということが言えると思います。
オリンピックのエンブレムは、カバーしなければならない商品・役務(サービス)が非常に広範となるため、類否判断をされる先登録商標の数も膨大であり、それだけ先登録商標と類似してしまうリスクも高いからです。
残った4案は、そのハードルを超えるオリジナリティと、人を引き付ける魅力があったということだと思います。
いま、振り返ってみると、これだけ国民全体が、1つのエンブレムについて考えたり、議論したり、ニュースになったり、ということは前代未聞だし、これから先もそうないと思います。
これを機に、ご自身の商品・サービスに使用されている商標登録を検討してみるのも、よいかもしれません。
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