こんにちは。作業療法士の田中です☺
今回は以前も少し紹介した事のある感覚についてお話したいと思います😊
感覚の中でも、前庭感覚・固有感覚・触覚は赤ちゃんがお腹の中にいる時から働き始めています。
これらは普段の生活で意識されることが少ない感覚ですが、危険の有無を判別しており、生物が生存するためのとても大切な感覚です。
感覚が過敏であるということは、危険であるという反応が出やすいと考えられます。
すると、少しの刺激でも、不安が強い・怒りっぽい・注意が逸れやすい等の反応が出やすく、特定の刺激や遊び(活動)を強く拒否することがあります。
逆に、感覚が鈍磨であると危険を察知しずらいことが考えられます。
そのため、声をかけられてもぼんやりしていたり、人が近くに来ていたことに気づかずビックリしてしまうことなどがあります。
では、改善させるためにいっぱい苦手な刺激を練習して慣れたらいい!と考えますよね。
しかし、嫌なことを何度もされると余計に嫌な気持ちが大きくなってしまいます。
(例:大きな声が苦手→大きな声でずっと話しかける)
なので、慣れるまでとにかく我慢させるのではなく、その子が無理なく受け入れられるところから始めて、少しずつステップアップしていくことが大切になります。
特に感覚に過敏・鈍麻がある子は刺激に対してのトラウマが出現しやすいと言われています。
場面に応じた我慢も必要ですが、受け入れられる感覚を増やすためには我慢させることが必ずしも適切であるとは言えません。
本人が楽しめる・リラックスできる活動の中で、自然と感覚に慣れていけるように今後も支援をしていきたいと考えています😊