こんにちは、作業療法士の田中です。
今回は感覚統合のお話で登場した「前庭覚」について少し詳しく紹介したいと思います😊
まず、前庭覚は耳の奥にある三半規管や前庭器官で感じています。
三半規管はリンパ液の動きによって、身体の回転を感じます。
前庭器官は、内側に感覚細胞の感覚毛に包まれた耳石がのっています。この耳石の動きを感じ取り、体の傾きを感じることができます。
また、これらを感じ取る強さによって、加速を感じます。
これらの感覚は体の傾きや揺れを感じたり、安定した姿勢を保つために重要です。
また、前庭覚は気持ちや心拍数をコントロールする自律神経との繋がりが深い感覚でもあります。
滑り台やトランポリン等の強い感覚刺激は気持ちを高めて興奮したり、心拍数を上げたりする作用があります。
逆に、弱くて一定のリズムの前庭覚は気持ちを落ち着かせ、心拍数を下げる作用があります。
人によって感覚の感じ方は異なります。APOLLOでも、お子様がどのように感じているのかを考え、聞き取りながら遊びや活動に活かしていきたいです(^^)