昨日 8 月 1 日はエオラさんの亡くなった日。命日というのでしょうか。気づいてはいましたが、あえてそれを意識せずに過ごしました。命日だからといって特別なことはしたくなかったのです。死んでから彼女に同情したところで彼女が浮かばれるわけではありませんから。ブログでもそのことには触れるつもりはありませんでした。

同情するなら生きているうちにしなければ意味がありません。

そんなことを思いながら散歩をしていると、私のシャツに一匹の蝶が舞い降りてしがみつきました。少し風が吹いても離れずに、しっかりとしがみついています。

傷ついた蝶

翅がぼろぼろの蝶。いったいどうしたというのでしょう?

しばらく観察していると、口のストローを伸ばしたり巻いたりしています。もしかして、私の黄色いシャツを見て花と勘違いしてしまったのでしょうか。

ごめんよ。私のシャツには塩辛い汗はしみ込んでるけど、甘い蜜は出ないんだ……

私は立ち止まり、じっとして蝶の好きにさせていましたが、やがてそのぼろぼろの翅をはばたかせて飛び去ってしまいました。

そんなぼろぼろの蝶を見ていると、エオラさんの姿と重なって見えてしまいました。

彼女もまた、身も心もぼろぼろのふらふらになりながら私と出会い、その傷ついた翅を休めていました。

彼女は必死になって生きようとしていました。

でも、その傷が癒える間もなく彼女は旅立ち、逝ってしまいました。

そんな彼女が蝶の姿を借りて舞い降りてきたのかと、そんな風にも感じられました。

自己主張の強い彼女でしたから、命日くらい思い出してよとアピールしていたのでしょうか。

心配しなくても、私はいつまでもあなたのことは忘れませんよ。

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