地震発生から10日が経ちました。
両親がどちらも宮城県出身ということもあり、
親戚のほとんどが東北に住んでいるわたしにとってもこの10日間は、
胸が痛く涙の止まらない日々でした。
親戚の誰とも連絡のとれないまま時間だけが過ぎて行き、
テレビからは日々、残酷な現状が報道され続け、
雪の積もる波にさらわれた町の跡をみては
絶望感が押し寄せ 苦しくてたまらなかった。
実家のある千葉も、
東北に比べれば大きな被害こそないものの強い揺れが続いていたらしく、
心配で毎日母や妹に電話をしてはボロボロ泣いてしまい、
逆に家族に心配をかけてしまっていた。
何も受け止められず、ただ情けなく
悪い夢なら早く醒めて、と祈ることしかできない。
いつまでこんな日々が続くんだろう。
。。。と思っていたら...
地震発生1週間目にして、
『石巻のじいちゃんもばあちゃんも無事だったよ』
と、、母から電話があったんです。
石巻に住む祖父と祖母は、奇跡的に生きていてくれました。
本当に、本当に、奇跡としか言いようがないのだけれど、
祖父母の住む町は道路に水は来ていたものの家が水に浸かるほどではなかったらしく、
ちゃんと家も、町も、そのままかたちを残してくれているそう。
ただ、その町から数百メートル先からは
波に全部持って行かれて本当に何もなくなってしまったそうで、
向こうに遊びに行ったときによく行った商店街やショッピングモール、
歩きなれた道は、もう跡形もなく、消えてしまったんだって。
携帯なら電波が通じるかもと言われ、
たまらずわたしも祖母の携帯に電話をしたら、
元気そうな声を聞く事ができました。
まだ電気が通ってなくて夜は真っ暗だし、雪が降っていて寒いと言っていたけど
こちらで心配をして具合悪くなっているわたしや母に比べて、
じいちゃんもばあちゃんも逞しく、しゃきっとしていて、逆に元気をもらった。
そして、他の親戚たちもみんな無事で、
家族みんなで避難所に避難できていたり、
仙台のいとこ一家は、家も家族も無事で４世帯の家族を受け入れてお世話をしているそう。
本当に奇跡としか言い様がない。
大切な人が生きていてくれる
それが、こんなにも幸せなことなんだと、
強く強く思い知らされた。
みんな誰かの『お陰さま』。
助け合い思い合うことで未来は変わるんだ。
自分が今ここに元気に生きていることだって、当たり前なんかじゃない。
いくつもの命が犠牲になった今回の東日本大震災。
未だ続く原発問題、被災地・避難所への支援、そして被災者の方々のこれから。
被害のない地域に住むわたしたちだからこそ、考えなければならないことが山積みです。
被災地は体調を崩している人がたくさんいる中、食料も、薬も足りていません。
むこうの方にちゃんと薬が供給されるためにも、
そしてちゃんとエールを送れるためにも、
健康でいるべきわたしたちが元気でいることが大切だと思うんです。
まずは自分の身は自分で守り、元気でいること。
そしてこまめな節電。少しでもいいから、募金。
みんなで１つになって、明るい日本を取り戻そう！
最後に、被災者の方々にお見舞いを申し上げ、犠牲者の方とご遺族に、心からお悔やみを申し上げます。