ジャパンビンテージ改めジャパンオールド❗️略してジャパオー‼️(漢字では邪覇王)

Greco EG700 Super Sound 1981年製、Super Real期の1本ですグッ

70年代のグレコはノーロゴらしい(実際、デ○マートで見かけるものはほとんどそうですよね)

僕はヘッドをきれいに拭き拭きしすぎて、ロゴが消えてしまったんではないかと思っていたんですが、そうではなかったようです

そして、先日、ジャパビン第1部でも紹介しましたが、82年からはMint Collectionミントコレクションが始まりますので、80年〜81年、ミンコレに移行するまでの短い期間に展開されたのが、Super Real Seriesということになりそうですね(トップグレードがSuper Real、ミドルグレードがSuper Sound、ロワーグレードはSuper Powerと呼称されていました)


ブログに登場しているギターは基本どれも個人所有のものですけど、たまに友人から預かったギターも修理、メンテなどで登場してます

ですが、これは正真正銘マイファーストギターです

当時、自分ではTobacco Brown Sunburstと呼んでいましたが、正式かどうか分かりません

 ずいぶん前になりますが、何十年かぶりにビックアップ交換とか、してみよ〜かな〜と思いまして、作業をしておりました

現状を確認してみると、フロントPUはグレコのオリジナルのまま

リアがSeymour Duncan DCJ❗️SH-5ダンカンカスタムが載っていました

今でこそダンカンのピックアップも1万円ちょっとで買えたりしますが、当時2万8千円くらいしたんとちゃうかな〜

2個載せ替えたら、ピックアップだけでギター本体価格と同等になるので到底無理でしたけど、大学生の頃にリアだけなんとか載せ替えた記憶があります

↓この頃のダンカンはモデル名とコイルを巻いた職人さんのイニシャルを記したDCJ紙ラベルが貼ってありました

 ↓そしてこちらはフロントの交換用に用意したギブソンのアルニコV

つまりバーストバッカープロの#1です

(ノーマルのバーストバッカーはアルニコ2)

ヤフ○クでパッケージ入りの見つけてゲットしたモノですが、箱のデザインがイカしてますね

 交換風景、後ろのパネルを開けたところ

銀箔が貼ってあり、白い粉が吹いてます

グレコはもともと黒い筒型のオイルコンデンサーが付いていたように思いますが、クリーンのフィルムコンデンサーに換わってます

記憶が定かではないですが、バーニー(フェルナンデス)のパーツと交換したのかもしれません

リアトーンポットのアースとりの半田がスンゲ〜芋になってます

さてこのブリッジとテールピースのスタッドの間を埋めるような板で塞いだ部分は。。。

悲しい出来事ですが、このころフロイドローズが一世を風靡し、それに対抗するかのようにケーラートレモロが開発されて、そのパチモンを一時期のっけていたんですよね(2万¥くらいしたかな〜)
細工としては絵のようなザグリとテールピースのスタッド位置のボディエンド側への移動が必要で、ブリッジポストの穴も拡大されていました
(取り付けは楽器屋さん、昔あった心斎橋のWESTウエストというお店)
それを元に戻すための苦労が現れている訳ですが、ザグリの形に合うようにメイプル指板材をノコギリでカット!
学生のころに全部、手作業でやったんですが、ご存じのようにメイプルはカチカチに硬いので、1枚切るのにも一苦労でした
それを2枚切り出して、ザグッた穴に落とし込んで接着剤は使用せず木工パテで隙間を埋めて固めてます
手持ちのノコなので真っ直ぐ切ることさえ難しく、切るだけで2、3日掛かったような気がします
テールピースのスタッドの穴埋めは、先ず穴のサイズより一回り太いドラムスティックを買ってきて、スティックのサイズに合わせて電動ドリルで穴を広げてからドラムスティックを突っ込みました
ブリッジの穴もケーラー用のアンカーを埋めるために広げられていましたが、穴自体は小さいのでドラムスティックは使えず、ホームセンターでなるべく硬そうな木の丸棒を買ってきて突っ込みました
ブリッジポストとスタッドアンカーの穴あけは、電動ドリルを手持ちで真上から、片目をつむって真っ直ぐな〜れ真っ直ぐな〜れと唱えながら、穴開けしました
で、↑の状態となったわけです
懐かしい、ほろ苦い(ケーラーを付けたこと)思い出です
これでも生音も、アンプで音出しても全く問題ありませんよ、一応

ブリッジはジャパンビンテージでよく見かける、ワイヤー付きのABR-1タイプ

この時期(80年初頭)のこのブリッジとテールピースの組み合わせが一番スマートで完成度(コピー度)が高く、自分は好きです

裏に丁寧な刻印がある、さすがMADE IN JAPANです

エスカッションは前は交換したものかな?

白っぽくて真ん中で割れてます

後ろのアメ色に焼けているのはオリジナルだと思います

リアピックアップもSH-5カスタムは外して、SH-1 '59modelに交換しので見かけがリバースゼブラに変わってます

さて、こんな不幸な歴史(ケーラーを載せたこと)を持つ、81年製GrecoグレコEG700タバコサンバーストですが、このギターが自分の中では、日本製レスポールの原型となっています

一見、本物?と思える雰囲気はあります

すでに写真の時期にはフロントをBBからダンカンのSH-1nに交換して、前後59のセットにしています(BBは見かけ、音ともあまり好みでなかったので)

音もピックアップを交換してあるおかげで、案外いい音がしますよ(ダンカンの音)

木の造りは堅牢で、非常にがっしりしています

一時期、姪っ子に貸し出していたのでキズが増えて、ポリ塗装が剥がれるような大きな打撃を受けたところもありますが、ギターとしては全く問題ない状態を維持しています

製造から40年以上経過するギターですが、ネックの反りはなし、トラスロッドの調整の必要性は皆無です

そこが、さすがジャパンビンテージですね