エレキギター!といえばストラトキャスター!?

否定しません

だけどやっぱりレスポール!!


特にトラ目(虎杢)のスタンダードが小さい頃から憧れでした

ゲイリームーア師匠のアレです🐅

物心ついたころはレスポールの貴公子、ジョンサイクスの黒いカスタムに心を奪われましたが、レスポールの原点、といえばやっぱりレスポール御大のゴールドトップでしょう

えっ、そっち?


ということで、愛蔵のギターたちを紹介したいと思いますが、まずレスポールとは、から

レスポールとはギタリストであるレスポールさんのお名前であり、氏と共同開発したギブソン製のギター、シグネイチャーモデルがレスポールです

数年ごとに少しずつ仕様が変更されますが、59年のサンバーストモデルで完成形に至り、60年で一旦、生産終了となります(一旦、というのは後に再生されるので)


レスポールのコピーモデルは無数にあり同じシェイプのギターを全てレスポール、と呼んでしまってはマズいのでしょうか

アコースティックギターなんかむしろ、ほとんどどのメーカーも同じやん、少しずつシェイプと大きさが違うだけやけど?

レスポール、ストラトキャスター、テレキャスやプレベ、ジャズベもそれくらい普遍的にはなってますが、そもそもソリッドボディのエレキギターの歴史が49年のフェンダー エスクワイヤー(テレキャスターの先祖)と言われているので、アコースティックギターと違い歴史が浅く、元祖とコピーが区別されるのも当然ですよね

なのでメーカー名+レスポールタイプと言ったりしていますが、今では国産レスポールタイプのギターもジャパンビンテージという独自のジャンルを確立しており、グレコならEG、ミンコレ(ミントコレクション)、トーカイならLS、あるいはLove Rock!(ラブロック!)と言ったらソレと分かりますね

ちなみに自分はレスポールといえばグレコ!なので、ラブの方には馴染みがありません


今回は、最近、市場価格が異常に高騰しているレスポールクラシックのお話から


①エントリーナンバー1番

1998年製Gibson Les Paul Classic Gold Top


レスポールさんの話で引き合いに出しましたが、最初のレスポールはゴールドカラーのスタンダードモデルで、おおざっぱに言うとシングルコイルのP-90、バーブリッジ仕様、ABR-1仕様、P-490、いわゆるPAFが載ったハンバッカー仕様を経て、58年にサンバーストカラーになります


以前は国産のコピーモデルしか持ってなくて、レスポール好き❤️を公言しながら"ギブソン製"レスポールは弾いたこともなかったのですが、このギターが初のマイギブソン、ホンモノのマイレスポールです

今時の、再生産以降、ヒスコレなども含めギブソン製のレスポールさえも所詮はビンテージレスポール(1950年代〜1960年までに製造された)のコピーでしかないと言ってディスる?人に忖度して本物でなくホンモノと言っておきますが、いったんディスコン(discotinued)となった自社製品を再生産したからといって何か問題がありますでしょうか?

ギブソンも低迷期があって特に70年代はヒドかった、ってそん時は幼くてようわからんかったけど

70年代後半〜80年代はNWOBHM、ハードロック、ヘヴィメタル、つまりエレキギターの全盛期を経てギブソンも見事に復活を遂げましたね


その頃、国産コピーモデルも最盛期で、むしろグレコのスーパーリアルSuper Real、ミントコレクションMint Collection シリーズなどのレスポールモデルの出来(コピー度、再現度)が素晴らしく、日本人のギターマニアとしての熱意と職人技が遺憾なく発揮されていました

それは本家のギブソンも日本製のコピーモデルを参考にした?という話があるほどです

だからギブソンのレスポールもコピーのコピーです

僕はフジゲン、Grecoグレコを高く買っていますが(評している)、Tokaiはちょっと?です

トーカイは東海で、異常高値となっていますが、レスポールのコピーというより、レスポールの形をした東海楽器のギターという感じがします(分かりにくいですか?)


さて、最近のカスタムショップCustom Shop製レスポールはビンテージレスポールを徹底的に分析して、スキャンしてトップのアーチを再現したり接着剤(ニカワ)や染料など製法も含めて当時のスペックに限りなく近づけて製造しているそうですけど、1990年に製造、販売が開始されたレスポールクラシックはまだレギュラーラインのレスポールスタンダードをビンテージテイストに仕上げた程度だった?、と言っても言い過ぎではないでしょう


それ以前にエイドリアン・ヴァンデンバーグの使用で有名?なLes Paul Heritage 80などビンテージレスポールのリイシューの機運が高まっていたところにレスポールクラシックが登場し、93年に満を持してヒストリックコレクションが展開されます

そしてレスポールクラシックもビンテージリイシュー的な立場から、レギュラーラインのバリエーション的な扱いに格下げ?された訳ですね

ヒストリックコレクションの登場によりやや影の薄い存在となってしまったレスポールクラシックは2012年にいったんディスコンとなりますが、2014年にそれまでとは違う仕様でモダンクラシックモデルとして復活し現在まで細かなというか、結構大胆な仕様変更をされながら生産が継続されそのネーミングは今に生き残っています


えらい前置き(ウンチク)が長くなりましたが、やっと自前のギター紹介です↓

バックの赤に映えてゴールドトップが綺麗です

ゼブラのピックアップはオリジナルのダブルブラック496R/500Tから交換された57Classicです

ブリッジ、テールピース がくすんで汚くて嫌だったので、新品のニッケルメッキのものに交換しました

ブリッジはSCUDのインチ規格ABR-1のノンワイヤータイプ、テールピースはクルーソンのアルミ製です

レギュラーラインなので、特にディープジョイントというわけでもありません

レモンオイルで指板のお手入れ

クルーソンのテールピース 

クルーソンてペグだけじゃないんですね




先に等間隔になるように弦を当ててマーキング

それから専用ヤスリで溝切りしてます


ピカピカ✨

ペットの突板の雨垂れのような白濁もなく綺麗

シングルカッタウェイ部のバインディングがメイプルトップの厚みに合わせてあるのが、この時期93年以降)のクラシックの特徴、と言われていますが、つまりこの時期のレギュラーラインレスポールと同じ仕様なわけです

ビンテージレスポールと同様、ラバースタンプ押しのシリアルですが、ヒスコレと違い文字が太く雑な感じもします

98年製の8 0×××の5桁シリアル

この頃はまだバックはマホガニー単板ですが、2010年代後半にはレギュラーラインは2Pバックとなってしまいました

地図のような板目も出ていない導管も真っ直ぐな1Pマホガニー

ネックも同様

いわゆる細身の60年プロファイルで、スリムテーパーと呼ばれますが写真では分からないですね

ヒスコレの丸太を割ったようなネックとは違います(レスポールクラシックは、60年モデルのリイシュー的な扱いです)

エンド側から見るときれに斜めに並んだ木目から、元の木のサイズ感が想像できます

この角度からだとアーチトップの削り出しの具合がよく分かりますね

ということで、この1年?で価格が爆上がりしている90年代レスポールクラシックのゴールドトップモデルをご紹介しました

サウンドまで話している余裕もなくなってきましたので、この回はこれにて終了、また次回以降アレやコレやお話したいと思います

続く…