(毎度くどいお断りですが、内容の正確さについては保証は出来ませんので、詳しいことは主治医の先生と相談なさって下さい)
今のところ一番悩みとなっている歯科。
以前にも書きました。
ひと言で言えば、循環器と歯科の壁という問題。
つまり、循環器では「こういう処方をしてもらってね」と言われているのに、歯科では「そんなの知らないよ!」と言われてしまう問題です。さすがに、実際にはこんなに言葉は荒くありませんが、実質的な内容はほぼ同じです

(見て下さっている方は「またか」という話ですが)予防投与の話です。
予防投与の効果があるかについては、「間違いなくある」と言えるほどに確かな見解が出ているわけではなく、また効果があるとしても予防投与を受けさえすれば100%防げるというわけでもありません。しかし、現時点で最新の「感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2017年改訂版)」では、感染性心内膜炎になりやすく、また、重症化しやすい人に対しては、万全を期すために予防投与を行うことを推奨しています。
(詳しくはガイドラインを参照し、主治医と相談されるのが一番よいと思います)
それで、予防投与に関しては私も循環器内科の先生から今書いたとおりの指導を受けました。
ところが当時受診していた歯科の先生は、抜歯などの侵襲の大きな処置でない限り、予防投与は必要ないと説明しました。スケーリングによる菌血症のリスクは日ごろのブラッシングと変わらないと。
私も、ガイドラインが絶対だとは思いませんが、その説明は感染性心内膜炎の怖さを理解した上での専門的な判断だとは思えませんでした。
それで、今回歯科を変えてこれまでの経緯を説明しました。
もともと僧帽弁逸脱というリスクを持っており、さらに歯科で被せ物の処置をきっかけにして感染したことが疑われること、感染性心内膜炎による僧帽弁閉鎖不全症で形成術(修復術)を行ったこと、現在は薬を服用していないこと。今回、予防投与に対する認識の違い、不信感から歯科を変えたこと。
また、スケーリングに対しても予防投与を求めるのは歯科の先生としてはあり得ないのかもしれないけれども、
・循環器内科医からそのように指導を受けたこと
・感染性心内膜炎のガイドライン上でも強く推奨されていること(もちろん策定には歯科の先生も入っている)
・また経験的にも、私自身リスクとして知られる抜歯以外の処置からの感染が疑われたこと
・スケーリングでなったと疑われるかたがいることを知っている
こうした理由から、念には念を入れて予防投与を受けたい、ということを説明しました(もっとしどろもどろでしたけどね(^_^;))。
親切な先生で、その意図や気持ちは理解してもらえました。ただ、歯科から処方できるかは厳しいかもしれないとのことでした。
場合によっては、循環器内科からの手紙が必要になるかもしれません。
この予防投与については、循環器はもちろん、それを引用するかたちで歯科の種々のガイドラインにも書いてあると思いますし、ブログで書いている歯科医もおられます。
なので今回受診するまで、少し楽観していました。
「たまたま、前の歯科医がそれを知らなかっただけで、今回は難なく希望が通るはずだ」と思っていました。
しかし違った。こんなに知られていなくて、こんなに苦労するのか、と思いました。正直、循環器の外来よりも疲れます。優しい先生とはいえ、「なにを言ってるんだ?」という雰囲気がびんびん感じられるのがつらいところでした。
循環器科の「万全を期す」というところが、歯科の先生からすると「なんでそこまでやるの?」と映るのでしょうか。
予防投与についてはさておき、今回は初回ということで検査をしました。軽い処置が必要になるかも……。次回は歯科から処方できるか聞いて、出来なければまた相談をします。
もし処方してもらえるとしても、こんどは薬局でいちからガイドラインを見せて説明しないといけないのでは……((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
受診で精神的に疲れましたが、最近はそれを吹き飛ばすように楽しんでいます。元日に映画「お帰り寅さん」を見て(橋爪さんが、悲哀とユーモアがあってよかったです。感想を書くには文字数が足りません(笑))、ニューイヤーコンサートに行き(有名なウィリアムテル序曲の終盤にさしかかると、俄然客席も活気づきます)、知人と格好をつけてホテルで三段のアフタヌーンティー、新宿京王の駅弁祭りで衝動買い、本屋で衝動買い(マニア向けの書簡集!)、などなど。
たまに鼻うがいを始めたりもしました。これも賛否両論あるようで、また書くかもしれませんが(もはや、なんのブログなのか分からない
)。

メインで書くほどのことでもないので一気に書いてしまいましたが、なんだかんだありながらも、このとおり元気にやらせてもらっています……

メモ
・歯科から処方できないかもしれないというのはどういうことか、聞いてみる
→ 歯科として処方できないもの(循環器でないとダメ?)なのか、薬局で止められてしまうのか、他の問題なのか、よく分からない……。