6月23日、土曜日。晴れ。
朝5時00分起床。
検査無し。

夢を見ていた。
駅ビルを見上げている。一面ガラス窓になっていて、六階のあたりに不動産屋が入っている。そのなかに自転車に乗った人が見える。

謎だ。


入院一ヶ月が経ち、点滴の早さもなんとなく分かるようになってきた。

「30分じゃ行かないのでは……」
などと意見したり、

逆に早すぎるのをこっそり遅くしたり。
本当は一時間指定で、30分でも早いくらいなのに。


昼。すべての人を見送った。

10時ごろ、まずタイの女性とご家族。
「手術なんですよ」と言うと、旦那さん(?)が「きっとよくなりますよ」と。涙が出る。
廊下から、「元気でね!」と手を振った。

その直後、おじいさんとその奥さま。
テレビ用のカードを下さった。「本当に最初はご迷惑をおかけしました」と。とんでもない。
「元気でね」とがっちり握手。

最後に一時頃、明るいおじさんとご家族。ムードメーカー。
だるそうにしていたけど、ご家族が来ると楽しそうに帰っていった。エレベーター前まで行って見送った。

そうして、それぞれの日常に戻ってゆく。
みんな、頑張れ!


私と車イスのおじいさんだけが残った。
一気に静かになった。
だけどまた人が入ってくる。


じつは朝から体調が優れない。
倒れた日の感覚に似ただるさがあり、なかなか怖い。

昼。母が来て話し合う。
今後の予定をどうするか迷う。

月曜日に外科の先生から話を伺えるよう、先生に連絡して頂くことになっていて、返事待ちの状態だった。では退院はいつなのか。

そこにちょうどよく先生がいらして、外科の先生は朝9時で大丈夫そうとのこと。

ついでに退院後の抗生剤のことも聞いた。
道は二つ。

・抗生剤をやめる。こまめな血液検査などで再燃がないかを見る
→確実ではあるが、再燃した場合、また抗生剤治療になる。僧帽弁の状態が悪化する

・抗生剤を飲み、様子を見る

後者になると思われる。


菌の種類があまり見られないもので、データの蓄積に乏しい。ケースバイケースで、手探り的に進めなくてはならないらしい。非常に悩ましい。

退院の時期は、前々から「いつでもどうぞ」という雰囲気が出ていた。陰性後6週の点滴を終え、病態も安定している。(とはいえ、今日はしんどい。僧帽弁閉鎖不全の場合、日によって調子が変わるなんてことがあるのでしょうか? おそらく不全の度合いは不可逆的に進むはずなのに)

「月曜日、外科の先生に話を聞いてからでいいですか」
「じゃ、そうしておきます」

あっさり決定。


あとは、外科の先生に話を聞く。そして、仕事にけりをつける。上司が変わって嫌な人になってしまったからなぁー、話したくないなぁ。

はぁー。大仕事だらけだ!
心臓が痛いよ!

笑えない心臓病ジョーク。実際、ときおり胸がんだり、不整脈ではないけどやたら鼓動を感じることがあって、なんなのか分からない。


今週のメガロボクスというアニメは面白かった。メガロボクスは機械を装着して戦うボクシングの世界的な大会なのだけど、主人公とトレーナーは生身で戦う。もとは八百長ボクサーで「偽物」なのだけど、やがて「本物」と認められるまでに成長してゆく。
そして最後(?)の舞台が生身同士になるという。燃える展開だ!
説明下手であれですが、面白いです。


夜20時30分就寝。