6月22日、金曜日。晴れ。
朝4時00分起床。
検査無し。

気持ちのよい晴れ。
風が吹き込んでくる。

抗生剤のオーダーは一日ずつ足されている。いつ退院してもよさそうな雰囲気。
ただ、退院前に外科の先生から話を聞いておきたい。動くなら早い方がいいから。
転院は考えていないけど、手術内容によっては考える必要も出てくる。

………………


朝、隣のおじいさんと体操をした。
おそらく明日退院だ(のち昼頃に確定した)。

原因は分からないままだけど、血液検査の数値は改善し、症状もよくなった。
孫が待っているので早く帰りたいのだと言う。

本当によかった。

最初、おじいさんは自分のことが分からず、夜中に起きて家に帰ろうとしたり、服を脱ごうとしたりとしていた。私も正直イライラすることもあった。
けれど今ではすっかり改善し、よくお話しする患者の一人になっていた。


そしてもう二人、話していた患者さんが退院する。寂しくなる。

とても明るい、ムードメーカーの男性。他の患者と話すようになったのは彼のおかげだ。

そして、タイ人の女性。ご家族や親戚がとても心配していて、毎日誰かしらが面会に来ていた。

とてもいい人たち。


夜、三人でちょっとだけ外に出た。
ダメなのだけど、外は風が吹いていて気持ちがよかった。


私以外の、私がよく話していた人が、みんな居なくなる。


それから、少し悲しい気持ちになりながら、本を読んでいた。これからが大変だ。


前へ進まないと。


夜21時就寝。