陰湿テクニック。
私の性格の悪さをご覧にいれましょう。
対象をずらしてぼっこぼこに批判。
つまり婉曲(遠回し)表現。
例えば、うるさいひとが居た場合。
対象(人)をずらすと、
「やー、大変ですよね、大部屋って。運が悪いと、うるさい人もいたりしますもんね(あなたのことだけどね)。その点、この部屋でよかったですよ(大嘘)」
対象(時間)をずらすと、
「最近は前よりも眠れているみたいで、よかったですね。実は、前は、正直、夜に物音を立てたりしていたから、こちらも困っていたんです」
(表面的には)いま怒っているわけではないので、その人の奥さまも「ほんと、すいませんでしたぁー」みたいな感じで、謝ってもらいながらも和やかに会話が進む。こちらも、言いたいことを言って少し溜飲が下がる。
どちらも、物音を立てることを話題に出して、それが迷惑なのだと意識してもらう。対象をずらせば、わりとぼっこぼこに言ってもよい。
「前は、本当に、ゴリラのドラミングかっ、てくらいでしたからね」
言い過ぎ。
ともかく、察しのよい人(社会人やってたら分かるでしょっ)なら、そのあたりのニュアンスも読み取ってくれるので、だいたいこれでやめてくれる。
これで分からなかったら、やんわり伝える。
「ごめんなさい、消灯すぎてますし、ボールペンやノートの音も響くので……」
でも、聞いてくれなかったり、そもそも聞いてくれそうにない人の場合は、看護士さんに言う。
こんなに遠回しにやんわり言うなんて、まどろっこしいと思われるかもしれない。
けど、我慢に我慢を重ねて、いきなりぶちギレる人よりはマシだと思う。ニコニコしてたのに、いきなり怒鳴ったりするんだもんね。
だから、言いたいことを言いつつ、波風が立たなーいように、こそこそ生きてます。