5月30日、水曜日。くもり。
朝5時2分起床。
ホルター心電図返却と、冠動脈造影CT、心電図。
頭痛があり、体調が優れない。
病室が蒸し暑く感じる。
天候のせいかな。
朝。じーっと座って本を読む。
着替えや体拭きの日、周りを慌ただしく看護師さんが走る。
11時ごろに先生来る。
造影CTが冠動脈CTに変更。
今後リハビリをして、運動したときの様子を見て、ひとつの参考にするとのこと。
昼前にホルター心電図の返却に呼ばれる。待ち20分、作業1分。機械止めてはがすだけ。
造影は夕方とのこと。リハビリもあるのでそのあとに入れてもらうことにした。
昼。造影検査の変更は聞いていたけど、いろいろ大変だ。夕方だった検査時間は不明に。別の同意書になるので再び用意するとのこと(あとで2時頃にサインした)。冠動脈を撮影しやすくするため、心拍を整える薬を使うとのこと。
貼るタイプなのねっ、ハイテクだわぁ。
しばらくして、ふと思った。
心拍を落とす。って、午後のリハビリは? 運動していいの?
それで、昼にリハビリの人がいらしたときに聞いてみたら、やはり中止になった。
CT変更は伝わってる"だろう"し、「あっ、大丈夫ですよー」とか言われるんだろと思ってたのだけど、いざ伝えたら「えっ……」って。
私が伝えなかったら、リハビリやるところだったぞ……。
急遽変更になったから仕方ないのだけど、検査予定の変更を、同時によそに通知する、ってできないのかしら。
リハビリの人わざわざ私を迎えに来ちゃったし、けっこうなロスだよなぁ。機会損失というやつ。
で、問題は冠動脈の造影検査。
動くと心拍が上がって撮影に差し支えるので、行きは車イス。検査室につくと、看護師さんは「お迎えにきますねー」って帰っていった。ありがとうございましたぁ。
15時15分くらいに検査開始。
看護師さんは、お決まりの「つらかったら呼んでくださいねー」と言う。けど、いざ言ったら言ったで絶対無視するタイプ(偏見)。
まずふつうの撮影だけど、すでに台が動くだけで酔いそう。
「流しまーす」と言われて、
入ってるところがビクビク(空気が入ってるような感じ)ってなって、少ししてから急に胃にギュワッときて、頭がぐらぐら。熱い! 思わず手足が震えた。冷や汗かいた。
入れるときの勢い強すぎる。込み上げる熱さ。うえええ。
前は平気だったのに、今回どうしてこんなにつらいんだろう。造影の熱い感じって、こういうことか。これはきつい。
ほんと、前はこんなにつらくなかった。
検査を急いで薬剤入れるのめっちゃ早くしたんじゃないかとか、不信感がつのる。その点を聞けばよかったとあとから反省。
つぎ心電図に行くのだけど、ふらふら。
やっとついたと思ったら、看護師さんが来た。
検査終わったのでCTの人がお迎え呼んでくれていたのだけど、「お迎え」って、車イスのお迎えかーい!
歩いて帰れるよね、と言われたから、反射的に「はい」って言った。看護師のお姉さんは空っぽの車イスを畳んで帰っていった。
「厳しいなぁ……」と言ったら、心電図の技師の方がリアクションに困って苦笑い。
お腹が気持ち悪いのに朝食以後なにも食べていないのだからお腹が空いているはずという理性が空腹をもたらすこの気持ち悪い状況。
歩くのもつらかったー。なにより頭につまった感じ、とにかくふらふら。
とか言って、ちゃっかり部屋に帰ってから買ってきたまんじゅうを食べた。つらくても食欲はある。まんじゅうはやはり旨かった(地球は青かった、的な)。
結局、今日の検査は、ホルター心電図、造影検査、心電図だけだったのだけど、なけなしの元気を造影検査に持っていかれた感じ。
残ったのは燃えかすのようになってまんじゅうをむさぼる私。
寝るころには造影剤の影響もだいぶよくなってきた。
いつものブログチェック。
ひそかに、趣味の音楽をやる。
楽譜を書いた。
ちゃんとした作曲ではなくて、本当に鼻歌レベルなのだけど、作るのはいつでも楽しい。
………………
なんだか、あまり良い1日ではなかった。
きっと、私より病状の酷い人は、こんな感じを毎日のように経験しているのかなと思った。
検査、それも、造影検査なんかよりもっとつらい、気持ち悪い検査だけで1日が終わる。体調もすぐれないから気晴らしも難しい。人が来ても、話すだけで体力を消耗する。
なんとか明るく振る舞うのだけど、つらくなってきて、心の片隅で、ほんのわずかに「早く帰って」と願ってしまう自分がいる。
透明な水のなかに、一滴の黒インクを滴らせたような気持ち。
それが続けば、水はだんだん濁ってゆく。上澄みはきれいでも、その底は淀んでいる。そんな心をかき乱されることもある。
つらそうな記事で更新が止まっているブログを見て、心の平穏が得られるよう、願わずにはいられなかった。
夜20時45分就寝。