ハートをモチーフにした愛らしいエチケットとは裏腹に、長期熟成を経て花開く、力強さを持った、ワイン愛好家の誰もが知っているであろう、仏・ボルドー・メドック格付け第3級の「シャトー・カロン・セギュール」。
今回は…“シャトー・カロン・セギュール”の2002年VT…をいただきました。(^^♪
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【シャトー・カロン・セギュールとは?/サイトより引用】
ボルドー、メドック格付け第3級、シャトー・カロン・セギュール。メドックの中でも長い歴史があり、ワインが造られていた事実を記す文書は12世紀にまで遡ります。18世紀、セギュール侯爵ニコラ・アレクサンドルはシャトー・カロン・セギュールと共に、シャトー・ラフィットやシャトー・ラトゥールを所有。彼が「われラトゥール、ラフィットをつくりしが、わが心カロンにあり」と、その思いをハートのラベルに込めたことはあまりにも有名です。
2012年以降、葡萄畑やセラーなど敷地内のあらゆる部分を新しく修繕。2016年には熟成庫を改修し、新醸造庫も完成しました。新たな修繕や技術の導入によって、さらに品質が向上。ワイン・スペクテーターでも、「サン・テステフで最高のワインの1つであるという血統を持っている」と評されています。
ラベルはハートが描かれた愛らしいデザインながら、フィネスをたたえ、エレガントさと力強さが追及された味わい。伝統を大切にしながらも進化を続けるその姿勢から目が離せません。
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■ヴィンテージ/2002年
■種類/赤
■タイプ/フルボディ
■生産国/フランス
■生産地/ボルドー、メドック、サン・テステフ
■生産者/シャトー・カロン・セギュール
■格付/メドック格付3級
■原産地名称/A.O.C サン・テステフ
■セパージュ/カベルネ・ソーヴィニヨン(65%)、メルロー(35%)
■ALC/13%
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艶のある外観。色調はエッジ部分がほのかにオレンジがかった非常に濃いダークチェリーレッド。粘性は豊かで、濃縮感が伺える。
香りのトップノーズは、ブルーベリー、ブラックベリー、カシス、干しプラムの果実香が主体で、徐々に牡丹、スミレ、ドライハーブ、シダ、メントール、土、杉や甘草、丁子、ナツメグ、黒胡椒、シナモン、ビターチョコ、樽由来のロースト、ヴァニラ香等、複雑な芳香が感じられる。
味わいは、ドライなニュアンスを伴ったまろやかな果実味としっかりとしたコクを感じる伸びやかな酸味を、骨太ながらも口当たり滑らかなタンニンが包み込んだ、重厚感ある濃厚なフレーヴァーがアタックから広がり、余韻に向けてはそれらのニュアンスに心地良いビター、スパイス、ミネラル含んだ複雑性の高い葡萄の深みのあるテイストが長く持続。
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エチケットとは真逆?(笑)、ボルドー・ワインの教科書的な「強固・堅牢」という形容がピッタリの「シャトー・カロン・セギュール」。
一般的に凡庸なヴィンテージと評価されている2002年ですが、それでも23年の熟成を経た落ち着きと、まだまだエネルギッシュな一面を兼備した、圧倒的な葡萄力を感じさせてくれる流石の一本でした。(^^♪
★HP 85+pt