ルッチ・レッド/ルーシー・マルゴー(2015) | 深煎りSOMMELIERの“日々是葡萄酒”

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~突然?ワインに目覚め…ワインエキスパート、ソムリエの資格を取得してしまった“親父”の備忘録?~

オーストラリアのナチュラルワインシーンを築き上げてきた奇才、「アントン・ファン・クロッパー」。
今回は…「アントン一家のテーブルワイン」という位置づけの“ルッチ・レッド”2015年VT…をいただきました。(^^♪

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【ルーシー・マルゴー・ヴィンヤーズとは?/サイトより引用】
アントン・ファン ・クロッパーが、愛娘「ルーシー・マルゴー」の名を取って2002年に設立したワイナリー。
元料理人だったアントンは多くの偉大なワインに出会い感銘を受け、自らブドウ造りを始める為にアデレード大学に行き、醸造学と農業科学を学び首席で卒業。その後は世界中を旅しながらその土地でワイン造りに携わった。アデレード・ヒルズに戻ると、6haのチェリー果樹園を購入し、自らのワイナリーを設立。シンプルなワイン造りを行うため、収穫されたブドウは野生酵母で発酵させ、糖度計や機械には頼らず、温度コントロールもしない。畑やブドウの本質に耳を方向け、毎日10kg近くのブドウを食べ、そこから生まれるインスピレーションから、個性と共生する自然を表現ワインのスタイルを生み出している。
彼のスタイルはあくまで「あるがまま」。ワインを飲むと彼の奇人的外見とは裏腹に、ピュアで身体に染み入る様な優しさが印象的です。
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■ヴィンテージ/2015年
■種類/赤
■タイプ/ミディアムボディ
■農法/有機農法
■生産国/オーストラリア
■生産地/サウス・オーストラリア州、アデレード・ヒルズ
■生産者/ルーシー・マルゴー・ヴィンヤーズ
■セパージュ/メルロー、カベルネソーヴィニョン、グルナッシュ、サンジョヴェーゼ
■ALC/13%

色調は光沢のあるエッジ部分がほのかにオレンジ色を帯びた非常に濃いラズベリーレッド。粘性は豊か。
香りはブルーベリー、ラズベリー、チェリー、カシス、干しプラムの果実香に牡丹、バラ、シダ、メントールや甘草、黒胡椒、なめし皮、腐葉土等、華やかながらも落ち着きのある芳香が感じられます。
味わいはほのかな微発泡感を感じる、まろやかな果実味としっかりとしたコクのある伸びやかでピュアな酸味から、口当たりシルキーなタンニンのしなやかなフレーヴァーが口中に広がり、余韻に向けて絶妙な塩梅のスパイシーかつビターな風味を含んだ、新鮮さと熟成感が高次元で調和したかのような、フレッシュながらも複雑性の高い深みのあるテイストが長く持続。

「アントン一家のテーブルワイン」という位置づけということですが…8年熟成とは思えないほどのフレッシュさを保ちつつも、熟成感が感じられる葡萄の奥行きと広がりある旨味がたっぷりの、出汁感半端ない一本。
「デイリーでこのようなハイ・クオリティなワイン飲んでるんでしょうか?」と思わず突っ込みたくなるくらい(笑)の逸品。
正直なところ、俗にいうモダンな造りのワインはあまり得意な方ではなかったのですが(汗)…「すいません!心入れ替えます!」と素直に思わせてくれた秀逸な一本でした。(^^♪
HP 84pt


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