ビオディナミ農法の先駆者であり、今や自然派ワインの代名詞とも言われる造り手「フィリップ・パカレ」。
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今回は…2017年VTから新たにリリースした、シャンパーニュ製法で造り上げたスパークリングワイン、“ビュル”の2020年VT…をいただきました。(^^♪
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【フィリップ・パカレとは?/サイトより引用】
自然派ワインを代表する造り手の一人。
マルセル・ラピエールの甥であり、プリューレ・ロックの醸造長を務めた人物だが、今やフィリップ・パカレの名前は、自然派ワインを代表する造り手の一人と同義になったといってもいいほどの造り手。
かつてその手腕が認められD.R.C.の醸造長のオファーがあったにも関わらず、その名声をあっさりと辞退。自らの理想とするワイン造りを目指し独立、2001年よりフィリップ・パカレとしてワインを発表しました。
彼のワインには一部の他の自然派ワインにみられるような酒質の緩さや揮発性の香味、還元的なニュアンスを感じることはありません。それは、様々な醸造法を知り、多くの経験から得た知識を持つパカレ氏ならではの特徴といえます。パカレ氏は、緻密で多彩な科学的知識を背景に酸化と還元のバランスをとり、完成された味わいの自然派ワインを生み出しています。
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■ヴィンテージ/2020年
■種類/泡(白)
■タイプ/エクストラ・ブリュット
■農法/ビオディナミ
■生産国/フランス
■生産地/ブルゴーニュ
■生産者/フィリップ・パカレ
■原産地名称/ヴァン・ムスー・ド・カリテ
■セパージュ/アリゴテ(75%)、ピノ・ノワール(25%)
■ALC/11.5%
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【外観】
輝きのある淡いレモンイエローの色調に、キメ細やかな泡が立ち昇る。粘性は軽やかで、ナチュラルな造りを感じさせる。
【香り】
トップノーズには、柑橘類、青リンゴ、桃の爽快な果実香が立ち上がり、次第に白い花、菩提樹、スイカズラ、ドライハーブ、ブリオッシュ、炒ったアーモンド、蜂蜜、火打石、石灰のようなミネラル香等、流れるような複雑な芳香が感じられる。
【味わい】
アタックはシャープで、溌溂とした酸味が口中いっぱいに広がる。中盤からはフレッシュな果実味と硬質なミネラル感がバランス良く調和、そのニュアンスを泡のしっかりとひたドライなフレーヴァーが包み込む。余韻に向けてはほのかなほろ苦さと酵母由来の旨味が持続。
【総評】
抜栓直後は自然派特有の豆々しいニュアンスが感じられましたが、時間の経過とともに熟れた奥行きのある風味に変化。
ヴィンテージ毎に使用品種が違うようですが、今回の2020年VTはアリゴテの豊富な酸とミネラル、ピノ・ノワールのピュアな果実味が融合した、フィリップ・パカレらしい自然派哲学が反映されたヴァン・ムスーと言えそうです。(^^♪
★HP 83+pt


