所要時間:2〜3分。



語り手・・・怖い話がしたい。

聞き手・・・怖い話をされたくない。ビビり





「あーあ、傘忘れちゃったし、雨宿りする?」


「そうだね。せっかくだし怖い話、しよっか」


「は?」


「怖い話」


「無理無理!!ほんとに無理!!」


「これはね……」


「やめてやめて!!」


「痛いから!!首しめるのやめて!!」


「怖い怖い!!」


「ちょ、離して離して!!」


「怖い怖い!!」


「やめて!!!」


「怖い怖い!!」


「お前が怖いよ!!なんなのさっきから!!」


「無理なんだよー!!怖い話は怖いんだよ!!」


「そりゃそうだよ!!」


「逃げ出したい夜もあったんだよ!!震えた夜もあったんだよ!!」


「なんかの歌みたくなってる!!」


「イェイイェイ!!ウォウウォウ!!」


「ほんとに歌じゃねぇか!!」


「2番!!!」


「2番って言っちゃったよ!!」


「イェイイェイ!!ウォウウォウ!!」


「進展のない2番!!!」


「3番!!」


「もういいから!!」


「じゃあ怖い話…もうしない?」


「これはね……」


「うわぁーー!!!!」


「やめて!!目は狙っちゃダメだから!!」


「アァァァァー!!!!」


「落ち着け!!深呼吸、深呼吸!!」


「ヒュゴォー!!!!!!!!!!」


「めちゃくちゃ深い!!」


「よし、落ち着いた」


「じゃあいくよ。これはね、あるサラリーマンの男が夜中に裏路地を歩いてたときの話なんだけど…」

「夜中?!…何時頃?」



「え?じゃあ、1時で」



「うわぁ、残業かなぁ?残業かなぁ?」



「…残業ってことにしよう」



「ブラック企業だぁー!!」



「男が歩いていると後ろから足音が聞こえてくるんだ」



「どんな足音?」



「コツコツ、コツコツ」



「…な、なんの靴なんだろう」



「え?ハイヒールじゃない?」



「あー!!オチ言っちゃったーー!!」



「全然オチじゃないから!!」



「オチだからー!!ハイヒールを超えるオチはないからー!!!」



「そして、その足音はどんどんどんどん早くなっていった」



「どんどん?!!コツコツじゃないの?!」



「違う!コツコツがどんどん早くなってくの!!」



「なんだ、物理学か…」



「男がサッと振り返るとそこには誰もいない」



「残業で疲れてたんだよ……」



「聞き間違いか。そう思った男が前を向くと、そこには長い黒髪の女性が!!」



「アジアンビューティーだぁー!!!」



「怖い話、させろよーー!!!」