客・・・道端でご飯を求める人。ツッコミの時は口が悪くなる。

店員・・・飲食店を営む人。またの名を店長。変なヒゲ生えてる。客を見つけては店に誘う。高ぶると、口が悪くなる。



客:…もうこんな時間かー!お腹減ったなぁ。

店員:ほんとだー。

客:見てもわかんないでしょうよ!!

店員:果たしてそうでしょうか?

客:え?

店員:考えてみてください。

客:…何をですか?

店員:青く澄み渡った海に泳ぐ沢山の魚を。

客:澄み渡った海と沢山の魚?

店員:はい。

客:イメージしました…。

店員:美しいですよね。

客:そ、そうですね。

店員:…こちらへどうぞ。

客:今のはなんだったんだ?!海と魚は?!

店員:さぁ、こちらへ…

客:いや海と魚…

店員:うるせぇっ!!!何回言えば気がすむんだ?!3回か?!じゃああと1回言え!言わないのか?!なら私が言う!!海と魚!!

客:…………。

店員:さぁ、こちらへどうぞ。

客:やべぇやつじゃねぇか!!

店員:やべぇやつに決まってんだろ!!こんなヒゲ生やしたおっさんがやばくないわけないだろ!!どういう人生送ってんだ?!

客:ヒゲ関係ないだろ…(小さい声)

店員:は?声が小さくて聞こえないんですけど?

客:ヒゲ関係ないだろ!!

店員:もっと腹から!!

客:ヒゲ関係ないだろ!!

店員:ダメだダメだ!!代わりにやってやる!!ヒゲ関係ないだろぉぉー!!!……な?

客:何が?!!

店員:さて…ようこそ。個人料理店「リョーリのベストテン」へ。

客:うわぁ…ネーミングセンスがひどい。

店員:ヒゲ関係ないだろぉぉー!!!

客:ほんとに関係ねぇよ!!何言ってんだこの人?!

店員:こちらのお席へ……おっと、埃が。フーッ!フーッ!!こちらのお席へお座りください。

客:ちゃんと拭いとけよ!!

店員:当店のホコリでございます。

客:プライドみたくいうな!!!むしろプライドがズタボロになるだろ!!

店員:お客様。

客:なんだよ?!

店員:黙れ。

客:なんでだよ!!

店員:ふー。あやうくお客様に「黙れ」と言うところでした。

客:言ってたよ?!

店員:開店した時に考えた私の渾身のネタなんで大事にしてください。

客:はぁ…。ところでこの店は開店して何年くらいになるんですか?

店員:結構、経ちますね。

客:年数で言うとどのくらいですか?

店員:そうですねぇ…まぁ幼稚園児2人分くらいでしょうか。

客:年数で言えよ!!ってか幼稚園児2人分って何?!10年くらいってこと?!

店員:いえ、2人とも同じ年に生まれたので5年です。

客:何その設定?!最初から幼稚園児1人分でよかったじゃん!!………よくねぇよ!!5年って言えよ!!

店員:5年。

客:今じゃない!!

店員:こちらのメニューからお選びください。

客:へぇー。沢山あるんですね。100個くらいかな。

店員:はい。開店してから1日1個増やしております。

客:じゃあ少ねぇよ!!5年やってるんだったら1800個くらいないとおかしいだろ!!

店員:…1800?

客:説明しないとダメですか?こんな簡単なことを。…まず、1年て365日ですよね?

店員:はい。それに5をかけると1825になってメニューもそのくらいないとおかしいことになります。

客:わかってんじゃねぇか!!最初から聞くなよ!!

店員:本日のオススメは「シェフの気まぐれ・舌平目(したびらめ)のムニエル」になります。

客:気まぐれじゃねーじゃん!!決まってんじゃん!!

店員:お客様……作らない時もありますよ。

客:その気まぐれはやめろ!!

店員:こちらでよろしいですか?

客:もうそれでいいです。

店員:かしこまりました。それではお冷やと料理の方がセルフサービスとなっておりますのでご自由にどうぞ。

客:料理はセルフにするな!!

店員:冗談でございます。

客:……めんどくさ。

店員:今、私のことをめんどくさいと思いましたね?

客:声に出ちゃってたよ!!

店員:メインディッシュができるまでこちらをお召し上がりください。「その辺のコケサラダ」です。

客:いらねぇ!!

店員:…来るぞ来るぞ。

客:は?

店員:「コケにしやがって!」が来るぞ。

客:言わねぇよ!!

店員:ノリ悪いなぁ。ノリにしやがって。

客:どう言う意味だよ?!

店員:それでは重い腰を上げて渋々と料理を作ってきます。

客:そんなこと客の前で言うな!!

店員:ストトトトン。ストトトトン。(厨房)

客:それにしても店の雰囲気だけは一丁前だな。

店員:ジャキン。ジャキーン。

客:他のお客さんはいないのか。穴場みたいなもんかな。

店員:ドスコイ。ドスコイ。ドルルルルー。

客:あれだけ変な人がいたら誰も来ないか。

店員:ドッカァァァーン!!!

客:何作ってんだよ、さっきから!!

店員:お待たせしました。メインディッシュの舌平目のムニエルになります。

客:さっきの音で作れんのかよ!!

店員:あ、注文の際はそこのボタンを押すんですよー。

客:全て終わった後に言うな!!

店員:面白いことになるんで押してみてください。

客:えー?いいですよ...(拒否のほう)

店員:押せよ!!!!!!

客:なんでキレてんだよ!!分かったよ押すよ!!あれ?

店員:ほうら、壊れてるから鳴らないんですよ!面白くないですか?!面白くないですかー?!

客:え……まぁ、はい。

店員:面白くねぇだろ!!

客:自覚してんのかよ!!

店員:どうぞお召し上がりください。冷めないうちに。

客:いただきます。…これは!美味しい!!!ちなみにこのヒラメはどこで獲れたんですか?

店員:冒頭にイメージしてもらった海で獲れました。

客:はぁ?!雑な伏線回収すんな!!

店員:それは某少年漫画に言ってくださいよ。

客:言いたいけどあんたが先だ!!

店員:食べ終わりました?

客:まだに決まってるだろ!!

店員:食べ終わったら言ってくださいね。

客:…言う必要あるのか?もぐもぐ。

店員:……。

客:もぐもぐ。

店員:もぐもぐ。

客:もぐもぐ。

店員:もぐもぐ。

客:え、何食べてるんですか?

店員:「その辺のコケサラダ」です。

客:お腹壊すぞ?!

店員:問題ありません。

客:…問題ないのか?

店員:うぐっ、健康保険証が…ありますッ‼︎

客:すでに手遅れだった!!救急車呼びましょうか?!

店員:…いえ、私が呼びます。

客:私が呼びますって、その状態じゃ呼べないでしょう!

店員:オッケー救急車。グーグル呼んで。

客:あの、逆…

店員:オッケー救急車。グーグル呼んで。

客:だから、救急車とグーグルが逆…

店員:もしもし…1台お願いします。

客:電話繋がってるし…。

店員:ふー。もう少ししたら…グーグルが来ます。

客:1連の流れを説明してくれ!!

店員:お会計の方が……

客:お金置いときますから!安静にしててください!

店員:3000円…です。

客:地味に高くない?!

店員:2800円……。

客:それでも高いけど…。

店員:2000円……。

客:逆オークションか!!

店員:逆オークション?

客:なんとなくわかるだろ!!

店員:本来なら値段をどんどん釣り上げていくオークションの逆パターンで逆オークション…

客:わかってんなら聞くなって!!もういいよ。