母のそれから。。。
お腹に穴を開けて管をつけてそこから排便するようになってしまいました。
袋をぶら下げての生活。
父が、毎回その排便の処理と袋の交換を母が亡くなるまでしていました。
4年間の間に4回手術。
手術を繰り返すたびにお腹の中は空っぽになっていく。
とった臓器が再生するわけがないんだから。
身体に必要だから初めから備わって生まれてきたのに。
西洋医学では、どんどん切っていく。
詰まった所を切ってはお腹を閉じ、詰まったら切ってまた閉じる。
結局、その繰り返しで最後はもう切るところがなくなってしまった。
切るだけ切ってもうこれで、手の打ちようがありません。という医者。
今度、詰まった時が最後です。
必死にどんな方法でも生きようとしてる母、
頑張って手術を受ければ受けるほど瘦せて免疫力が落ちて、
身体の必要な臓器が切り取られていく。見ているほうも苦しい。
お母さんこんなに手術してと私が言ったとき、母は「お父さんが頑張ってていうから」と言いました。
母は、自分のためでもあるけれど父のため、
私たち子供の為にがんばってくれてるんだなとも思いました。
生きたい。生きたい。そう思って。
母は強い人でしたから、泣いたり、わめいたり泣き言一つ言わない人でした。
凄い人でした。
母の気丈なふるまいに、私たち家族は救われていたのは確かです。
母が、毎日毎日泣いて弱弱しかったらきっと私達も困って泣いてばかりだったと思います。