大昔のジビエの話 | Kai-cota-anとのblog

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ラブ×柴の穏やか紳士な大型犬の海渡くん
(2021.11.27、18歳2ヶ月で虹の橋へ)

超ウルトラフレンドリー坊っちゃん柴の小太郎くん(2022.8月現在10歳)

元保護犬な『天パのお嬢さん』ビションフリーゼ琥珀(アンバー)さん(2022.8月現在5歳)

母方の祖母宅は、山と海の中間。

線路サイドは田んぼが広がってて

片側は、その先に山の入口が。 

反対側は、住宅地。その先に海。


夏は、祖母宅で水着に着替えて

浮き輪を抱え、海まで走った。

春は、山菜や竹の子を採りに

秋には、キノコ狩りで山へ。


思い返すと、山へ入る時には

入り口の管理事務所みたいな所で

何か手続きしていた。入山許可?


管理事務所では、いつも大音量で

ラジオか何かを流していた。

山へ行く時は、祖父や両親ご近所

10人くらいの団体で、持ち物には

鈴を下げ、ラジオを流し、みんな

大きな声でおしゃべりしながら。


今思えば、クマ避けだったのね。


あの山には、確実にクマがいる。

猪も鹿も猿も、野兎やキジ?も

野生動物がたくさんいる。

断言出来る根拠は、食べたから。


祖母宅のご近所には、兼業猟師が

当時は多分、たくさんいた。

線路を越えようとしたり、人や

農作物に被害が出たら依頼されて

駆除していた…と、記憶がある。


何しろ小学生の記憶だから曖昧。


駆除と言う猟をした後は、捌き

ご近所にお裾分けするのが定番。

だから、祖母宅の食卓には、常に

何かのジビエ料理が並んでいた。


「このお肉、なに?」と、聞くと

クマだったり鹿だったりな感じ。

美味しかった、不味かった記憶は

ほぼないが、野兎だけは臭くて

固くて苦手だと覚えがある。


小学生の頃、夏休みはもちろん

GWや春休み、それ以外でも月1は

祖母宅に泊まりに行っていた。

夏休みは、ほぼ入り浸りでww


ある時、留守番をしていたら

ご近所のオジサンと名乗る人が

お裾分けを届けに来たのだが

失礼ながらフリーズした。


オジサンの顔の半分は変形してて

溶けて崩れたようになっていた。

片目が頬骨にあるような…

でも、頬骨自体はないような…

唇の片側は閉じず、エラの方まで

広がっているような…

子供の頃に、怖かった記憶だから

デフォルメしてるかもしれないが


フリーズした私に、オジサンは

「俺の顔、がちゃめでおっかねべ?

クマにかっちゃがれたんだあ」と。


訳】

俺の顔、ぐちゃぐちゃだから

怖いでしょ?熊に引っ掻かれたんだ


この記憶は鮮明で、帰宅した祖母に

「クマに顔かっちゃがれた人が

コレ持って来た。おっかねがった」

と、伝えたら怒られたから。

あの人達が猟してくれているから

人に被害なく、暮らせてる…って。

その為に負った怪我を、怖いとか

気味悪いなんて言ったらダメって。


「だって、自分で言ってたよ。

俺の顔、おっかねーべって笑って」

で、祖母はお裾分け下さったのが

誰なのか?わかったらしいが。



中学になり、部活だ何だと忙しく

祖母宅へ行く機会が減ってしまい

山菜採りやキノコ狩りも遠のいた。


祖父母、そして叔父が亡くなって

祖母宅へ行く理由も必要もなくなり

時々、懐かしく思い出すくらい。

その度に、あのオジサンとジビエが

セットで思い浮かぶ、ある意味で

トラウマかもしれない(−_−;)