彼のもしかしたら本当の部分が見え始めた時から
痛いほど彼の心の叫びを感じた
多分本人自身が自覚をし始めたのかもしれない
心の中で彼を抱きしめる。そして愛を送る。
ある日彼のお父さんの存在に気づいた。
これは一つ父と子の問題があるのではないかと。
父は死して初めて気づいたのだと思う。
息子に溢れんばかりの愛情があったけれど
不器用でそれを真っ直ぐに伝えることができていなかったと。
それどころか厳しいことばかりを言ってきた。
それは息子にしっかりしてほしいからゆえの思いだったが
むしろ自分の行動が息子を苦しませ、歪ませてしまった。
自分の責任だ。息子を助けたい。
その思いは本当に強く必死なものだった。
その姿は本当に彼と似ている。
そんなところから見ても彼は本当にお父さんを好きで尊敬していたのだと思う。
しかし彼はそんな好きなお父さんにずっと認めてほしかったのだと思う。
お父さんを亡くし余計にその想いの行き所がなくなってしまったのかもしれない。
とにかくお父さんをなだめ、そして彼に対して自分が本気で取り組むことを約束した。
自分にとってもこれは中途半端に関わる事ではない事はよくわかった。
本気で向き合う事を決めなければ彼の本当の心は見えない。
そういう意味でも自分自身にも約束をした。
少し気配が軽くなり
急に彼にメールをしてあげたくなった。
彼もそれを望んでいるように思えた。
「元気?今日はとてもいいお天気だよ。お仕事頑張ってね」
空の写真と一緒にメールをした。
すぐに返事が来た。
「最高の天気だな☆」
たった一言。何気ない言葉。
でもこの言葉から出る雰囲気が明らかに穏やかな空気を感じさせた。
いつもどこか張り詰めた、そして少し斜に構えたそんな彼はここ数日居なくて
少し気の抜けた炭酸みたいに感じた。
炭酸が苦手な私には程よい抜け具合。
シュンと一回り小さくでも真っ直ぐになった感じ。
私がやっぱり感じるのはそこに小さな男の子がちょこんと座ってる様子。
不安げにでもピュアに真っ直ぐに私を見つめる。
早く抱きしめてあげたい。
相手の気持ちに不安になって伺うような姿勢でいた時は何も分からなかった。
けどちゃんと自分をしっかり持って自分の足で立ち耳を傾けた時
ちゃんと彼の本当の声が聞こえる。
ちゃんと彼の心を感じられる。
気まぐれとはいえ、いつメールがほしいと感じてるのか
今は必要ないとかちゃんとわかってくる。
早く彼と逢いたい。