火事の話③〜失ったもの、残ったもの〜 | とある主婦の備忘録的な

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30歳で結婚、一姫二太郎を授かり、扶養内パートで働く主婦です。過去の備忘録や育児を交えた日々の生活を、ゆる〜く綴りたいと思います。

続きです。


火事初日は簡単な現場検証と
事情聴取で終了。
本格的な現場検証は翌日でした。


ちょっと驚いたのが、
翌日までの一晩中、
消防隊の方が現場を
見張ってくれたこと。


完全に消火が終わったと思っても
再び火の手が上がらないとも
限らないからだそうです。


大変なお仕事ですね。
頭が下がります( ;  ; )


現場検証には消防隊員が
10人前後やって来て、
火元を中心に燃えカスを
片付けながら進めていました。


決して広くない我が実家に
屈強な男たちがドカドカと
入っていくもんだから、
二階の床が抜けないか
ヒヤヒヤでした;^_^A
(消火で水浸しになったため
床もベコベコ)


1時間ちょっと経った頃、
まず父親が呼ばれ、
火事後初めて家に入りました。


数分で戻ってきた父親。
平常心を保っているものの、
やはり沈んだ表情。


「全部燃えてたよ。
ショックで泣かないように。」


そう言って、
次は私が呼ばれました。


家中水浸しなので、
長靴を履いてヘルメットを被って、
いざ中へ。




おお…



真っ黒!
( ̄O ̄;)


黒、黒、黒
黒の世界!!



壁やドアや家具や小物、
もろもろ全て原型を留めていない!


全てが燃え尽き炭化し、
大量の黒いカスとなっていました。


私はただただ呆然とし、
この時は悲しい気持ちは
ありませんでした。



私の部屋は、
前日に書いたイラストを元に
再現されていました。


素人目にはほとんどわからない
燃えカスをプロの目で拾い集め、
元通り並べるのです。


そして、
火元と思われる箇所を私が
指差した写真を撮っておしまい。



この時家に入ったのは、
確か父と私だけでした。


ここで人物関係をまとめると、
普段家に住んでいたのは
父、母、私。
たまたま帰省していたのが
姉と甥っ子。
計5人です。


火事の際在宅していたのは
母、姉、甥っ子。
私と父は会社でした。


甥っ子はこの時3歳。
まだ状況が飲み込めず、
むしろ消防車に大興奮!
むじゃきにはしゃいでいました。


トラウマになっていなくて
よかった^_^;



消防隊の方が残りの検証を
終えるまでは、
みんなで自宅の前にて待機。


すると隊員が燃え跡の中から
無事だったものを
届けてくれたんです。


それは、
家族写真、パスポート、
銀行カード、印鑑、年金手帳。

 
多少焦げてたり臭かったり
しましたが、
全部嬉しいものばかり!


写真はスチール製の本棚に
入れていたので燃え残り、
その他は机の一番上の小さい
引き出しに入れていたので、
空気がなくて燃えずに済みました。


いや~
不幸中の幸い!


これで少し元気回復(^^)


後は当然と言えば当然、
全て燃えてしまいました。


私の部屋は全滅。
私物で残ったのは、
当日身に付けていた洋服と
バッグくらい。


あ、一階の下駄箱は無事だったので
靴も大丈夫でした。


ショックだったのは、
買ったばかりのヴィトンのバッグ
や数々のお気に入りの洋服たち…


ではなく!


想い出の写真(学生時代~社会人)
や品が燃えてしまったこと。


特に写真…
バックアップ取っておけば
よかった~(T_T)ルルルー


あ、でも
もう一つ嬉しいことがあって、
火事の前年に亡くなった
愛猫のアルバムが無事だったこと!


いつもは私の部屋に置いていた
んですが、この時はたまたま
一階に置いてあったんです!
しかも濡れないところに!


あの子、
天国から守ってくれたのかも~
(T . T)



そんなこんなで消防隊の皆さんも
帰り、そこから様々な手続きと
家の片付けと忙しくなるのでした。


まだまだ続きます。



もみー