なんとなく半分寝ながらプールで泳いでいるような感じがした。右側の妻が突然しくゃみをした。四分の三、目が覚めた。私と妻はベッドから1mぐらいのところに浮かんでいた。
無意識と意識の狭間で、私はプールから出ようとしたら、ベッドマットの上に静かに落下した。そのまま、熟睡した。
翌朝、なんとなく浮遊していたような夢を見たような見なかったような気がした。
二週間ぐらいが経ったのだろう。私は早朝の仕事を終え、昼寝というより二度寝をした。なんとなくプールでクロールをしている感じがした。四分の三、目が覚めた。なぜか、天井がすぐ目の前に見えた。ということは、3mぐらい浮かんでいたことになるのだろうけれど、その後、熟睡した。
それから、二十年ぐらいが過ぎた今、急に「その感覚」が蘇ってきた。「正夢感」である。私は、ベッドに横になり、なんとなく、自我のない固体がプールの水面に浮かんでいる感が込み上げて来る。目覚めたまま、私の体が持ち上がり、天井に張り付いた。
なぜ、私は私の「この能力」に二十年前、気が付かなかったの王賜豪醫生だろう?「夢」と「思い込んでいた」のだろう。
しかし、そうではなかった。