思い出は美しすぎて / 八神純子 1978年 昭和53年
昭和53年といってすぐにあああの頃ねと言える年代の僕はもう立派な爺ぃだ
その年は僕は21才 今の僕がムッチャ若い頃だ
ほえーと苦笑するレベル 孫がお爺ちゃんもそんなに若い頃があったんだねと
年は毎年1っ個づつ積重なっていく
僕はそのうちいなくなり残った者たちも自然と気がつかないうちに
うかっと年を取っていることに或る日気がつくだろう
うかっとしながら歳を取った僕は僕は、どんな感じかな 昔のお爺さんやお婆さんたちに感じた
なんかご苦労様感はない 平均寿命が延びたから70才の僕なんてのは全然若いように思う
が、結構遠くへ来たもんだ感はある この僕が70才 へー♪
20代前半なんて車のことしか頭になかった
車の事考えていた いつでも それはとても楽しいことだった
そして今
あれから半世紀が過ぎようとしているけど、やっぱり車のことを考え楽しんでいる
かわらん ふーむ 全く変わらん 進歩がない
進歩なんかしなくていい ただ楽しめと自分に言ってみる
難しくしない 自分の人生 あーでもないこーでもない こねくり回したくない
単純にいきたい 迷路にはまるような小難しいことは自分のガラじゃない
イヤな人間関係 ならしなきゃいい 心から打ち解けあえる人たちとだけ付き合いたいもんだ
それが一番楽しい
好きな車と付き合う 好きな音楽と付き合う 昔の曲は思い出付き プラス匂いまでついてくる
あの時々が不正確にそれでもある程度の色をつけながら僕に迫ってくる♪
新しい曲が嫌いなわけじゃない でも昔の曲は安心して聴ける 身構えなくていい
そうもう既に知っているから
そんな曲たち 思い出ははるか向こうに遠く霞んでいたりはしない
凄く近しく感じるものだということがこの頃分かってきた
突然あることを思い出すのもいい
あんなことあったなと そこから手繰り出す思い出たち
彼らはやがて四方八方に僕の心を散々ぱら駆け巡り
そして
そのうちあちこちに散らばっていってしまう
悲しかったことも苦しかったことも、今思えば全部ひっくるめて美しいのかも
それらの思い出 当時はそれらの出来事があったから今がある

