人は他人の性格を推測するときに、
「あの人は自分とにたところがあるから
自分と同じような性格だろう」とか
「あの人は自分にないものを持っている人
だから自分と性格は全然違うだろう」
といった不合理な見方を持っています。
このような見方は、他人の性格を推測する際の
枠組みとなって、他人に対する判断を
誤ってしまうことがあるということが
知られています。
このことを心理学の世界では
「暗黙の性格観」と言います。
例を5つ挙げます。
・中心化傾向
人を評価する際に、極端な評価を避け、
平均的な評価を下そうとする傾向。
5段階評価なら「1」とか「5」を避けて、
「2」「3」「4」を多く使う。
・対比誤差
自分がある性質をもっていると、似た性質を
持っている人を厳しく評価してしまう傾向。
時間に正確な人は、待ち合わせをしていて、
相手が少しでも遅れると、その人を
時間にルーズな人と判断してしまうなど。
・ハロー効果
人を良い・悪いの次元で捉え、良い(悪い)と見れば
他の良い性質も持っていると判断してしまう傾向。
東大を出ている人は、頭が良いだけじゃなく、
性格も良く、素晴らしい人だろうと判断してしまうなど。
・論理的誤謬
自分の知識にそって、ある性質を持った人は、
他の性質も持っていると予想する傾向。
眼鏡をかけている人は頭が良いと考えている人は
初対面の相手が眼鏡をかけていると、すぐに
頭が良いと判断してしまうなど。
・傾性帰属傾向
他人の行動は、状況によって引き起こされる
のではなく、本人の本来持っている性質によって
引き起こされるという思い込みがある傾向。
ある人が車の欠陥のせいで事故を起こして
しまった場合でも、車や状況のせいではなく、
その人自身が悪いと判断してしまうなど。
というように我々は他人の性格を判断する際に
全く合理的ではない、誤った判断をしてしまう
ことがあります。
こういった誤った判断を防ぐには、
人には時に上記のような誤った判断をしてしまう
ということを知っておくと、いざ人の性格を判断する際に
「あれっ待てよ、この人東大出身だから
性格も良いと推測しそうだったけど、
これはハロー効果によるものじゃないか?」
と安易に判断せず、思いとどまることが
出来ると思います。