先月の千秋楽のチョット前、チケが当たって観てまいりました。


 そうです!あの三谷幸喜の映画「記憶にございません!」の初の舞台化。

 いやーコメディー王のコメディーは、ミュージカルになるとますますキレッキレになるものだと驚きました。


 なんたって曲が「献金マンボ🎵」ウッ!ハッ!とか言って盛り上がる🤣


現実の選挙と時期が丸かぶりなのも企画が上手いなぁ宝塚!


 トップ礼真琴はいま1番の実力派だから、何やらせても全く不安がなさ過ぎるというまさかの弊害が。←凄いよその弊害  


久しぶりに観る星組は若手の伸びが凄まじいよね!特に華音ちゃん良かったー!


 政治はもちろん、浮気、不倫、世襲、献金、裏金、父と子、モリモリに笑い飛ばす原作に忠実過ぎる演出、石田先生!三谷ファンなのか?!ファンなんだな!パンフコスプレ見ればわかります。 


 何十年も前の若手の頃から観てるけど、石田先生演出の映画原作モノって何故だかホッコリ心に残るのよね。 

 やっぱり人柄、善の人。 

人は信じ合える、こうでありたい、そんな優しい世界を描いてくれるのが嬉しいよ。 


 劇場入ってすぐ両脇の選挙ポスターパネルにひと笑い!二階建てセットや銀橋使って同時に別のカップル?を描くのも石田っちのお得意コメディー手法だ。


私達にとって 大事なのはもはや出演者より演出家、このシーン振り付け誰なの?ハイハイ、歌唱指導は?あー、ちあきさんか! 


パンフと照らして答え合わせ

何見に行くんだヅカファンあるある。

 

そして今の星組の嬉しいオマケと言えば。それは宝塚の親会社、東宝株式会社の御曹司(次男)日本の気温を上げる熱い男、テニスの松岡修造の長女が出ていることです。←そこか? 


 ヅカを創立した人の直系だもの、路線じゃないわけないし、もちろんソレに文句を言わせないくらいの本人の実力があるのが凄いよね。今はまだ、息子役とかそんなのだけど、あと数年すれば新人公演主役に上がってくるはず。 


 男役だから、やっぱり似てるのも面白い。キレイなジャイアンならぬ「綺麗な修造」が漏れなく観られます!! 

稀しょうかずと君イイゾ! 


 そしてお楽しみの公演ドリンクはいま流行りのミルクティーの上にピンクの粒粒チョコレートが山盛り💕はい、夢のように素敵

💕そして下は氷ばっかで実は暴利🎵

もはや清々しい劇団への献金マンボだ美味しいです!















実はここでまさかの2列目!
今年の終わりに早くも来年の隼人チケ運を使い果たす女!早過ぎないかソレ

もちろん地方公演ですから、前説は御本人登場。
素顔、素袴で出てきて、面白可笑しくMCを相務め申し上げ奉りまするぅ〜!

これね、萬屋さんと播磨屋さんのお家柄とでも申しましょうか、親戚一同、従兄弟さんたち全員本当に話が面白いのよ!歌舞伎俳優のくせに!←MC救世主、小川家ありがとう

中村隼人がこんなに人気者になるとは思わなかった?松竹はもちろん、元祖イケメン枠なパパ錦之助さんも、嬉しい嬉しい我が世の春だよね。

全国どこも大入り満員!!凄い凄い!!

隣の可愛いお嬢様なんて、2列目でまさかのゴツイオペラグラスご使用だよ!←真横隣だから私が見にくいけど別に良いよ推しをしっかり観てよ



撮影タイムがあることもみんな知ってるから、カメラ好きは一眼レフカメラのデカいのをおもむろにカバンから持ち上げる持ち上げる!!

御当地ネタとかで盛り上がるんだろうけど、東京練馬とかだと、もうお話もなくて、携帯の電源のお話ばかりになるのが残念だったり。。←今までほぼ全公演で鳴りまくりだったらしい

そりゃそうよね、釧路とかだもんね。

「今まで1回だけ、スマホが鳴らなかった回があります…それが今日の昼公演」だって←そりゃそうかTOKYOビクトリー

ただ、2列目でそのオペラちゃんのそのまた隣に、とんでもない奥様いた


とてつもなく浅ーく座って、前の人の顔の横に自分の顔を突っ込むみたいに見てた人!!←ダメソレ絶対

悪気なく、まったくなく、とってもエンジョイしてらしたのが逆に怖くて、何も言えなかった。あれは後ろの人ほとんど見えなかったはずだわ。

もちろん、私もオペラちゃんも、花道に見立てた短い下手引っ込みはほぼ見えなかった。がっかりだよ!!

私の半世紀に渡る観劇人生でも1番の酷い座り方だった。

さて、肝心の演目は…

全国ツアーらしく
わかりやすくて対比も良い2作。

苦悩の人情腹芝居「引窓」と
底抜けに楽しい浮気バレもの「身替座禅」

どちらもイケメンパパがどっしりとした役で相手をするんだけど、ここでまさかの弊害が!!笑

イケメンが渋滞して目移りが!最高に嬉しいけども!!

イケメン父子対決と言えば当代高麗屋の松本幸四郎、染五郎が1番かもだが、あっちのパパが浮かれまくってるタイプのイケメン対決より、こっちの萬屋さんの息子が楽しく自由なのびのびイケメンのほうが対決としては面白かったわ。←父親が変態すぎて染五郎は苦労だわw褒め

最近は一年中、仁左衛門様のブートキャンプ?で大役をゴリゴリに仕込まれる幸せな隼人だけど、この全国ツアーはその息抜き?と言っちゃいけないけれど、のびやかに羽ばたいて好きに出来た公演だったのは間違いない。


美吉屋さんの師匠と吉太朗くんや折乃助さん、澤瀉屋さんから笑三郎さんと青虎さんと豪華な脇も素晴らしい眼福!

ってことでとにかく楽しかった!
グッズは隼人のアイドルみたいなポーズのカレンダー、アクスタ、ミニ扇子、屏風まであってこれも大笑い。良いと思います。


玉三郎の六条御息所と若きプリンス染五郎ちゃんの光源氏で千秋楽までチケットは三階まですべて完売ですよ!!

完売だと不思議と人の期待と熱で劇場の温度も違うんだよね。実質人が多いからトイレの列さえ見たことないくらいに長いw

はー平安悠幻!美の世界!

染五郎は発声の難を玉様ブートキャンプでかなり修正?されてて、幅のある包容力さえ感じさせる大人の男の声に変わってる。

しかし、まだまだ10代の不安な声帯だし、豊かな演技、広がりとまではさすがに…かな。
焦らずゆっくり作って行けばいいよ!

とにかく若くて美しい、白く発光する光の君を拝んで寿命延びまくった!

玉様の新調平安お衣装も凄いの一言。
これで予算ほぼ使った?とも思えるくらいの美しさ。←や、自前だろけども

ただ光る染様出てこない前半は台詞劇、な短調さは否めない長台詞。
それを人気の彌十郎さんが引き受けてくれてるけど、確かに眠くなっちゃ。。
襲名したばかりの時蔵、萬寿親子は素晴らしい演技だけれど勿体な。。ゲフンゲフン!

何を求めているかで賛否が分かれる作品、ネットでもモヤモヤした組と絶賛組、批評家さんたちも真っ二つ!

しかし玉様の狙う絶美の世界観は見事に達成されてて、何よりお切符が完売ならばそれはもう有無を言わさぬ大成功なんだな。

もう一つの演目、新派で有名な「婦系図」そうお蔦主税の、別れろ切れろは芸者の時に言う言葉、、

仁左衛門様との永遠のにざ玉様ゴールデンコンビでの初共演となれば、これももうたぶん最初で最後。
そりゃお切符売れるわ!

仁左衛門様、台詞もお声も文句なく若い!けど、、御身体はさすがに御大ですから。
古典の動きとは違う、明治現代劇のスッと立ってスッと歩くのは流石にその、、ゲフンゲフン!

いやもちろん全然大丈夫なんですよ!
でもこの40年観てきたファンだからこそ言う。

高身長の男の人が膝も腰もそりゃ今まで散々酷使して来たんだから、どうかもう無理しないで、と思うの。
最後の湯島境内シーン、ステッキが一瞬杖に見えて焦ったのも事実

いやいや、まだまだやってほしい古典ニザ玉はありまくる。行くよずっと!

←先代仁左衛門様の御目が視えずともお立ちになった数々の舞台を忘れないよ!

そして新派でいつも観る男性女性俳優さんたちが一杯出てて、なんだか東京物語みたいになってんのも面白い劇だった。

玉様お蔦の早口明治言葉は可愛くて堪らん堪らん!
初日は凄い集中&絶賛だったけど、昨日はさすがにチョイとお疲れが出てたのか、たまに一瞬つかえてた?(もちろん気づかぬくらいのだけど)のもご愛嬌、人間だもの。

長く観てると色々ある。

確かにいつもは新派で演舞場かもっと小さな三越劇場で観るようなお芝居が、大きな歌舞伎座に掛かったら、セットもどんなに豪華に作ってもスカスカ、、だよ。境内はもともと暗いし。

正直、古典と比べてコスト掛けてない人員掛けてない新作ものだから、ひょっとして今月来月は大道具さん小道具さん減らしてお休みしてるのかな、その代わり玉様プロデュース自由にやりまくりな月だったんなろな、などといらん(たぶん違う)素人妄想する古参ファン。←いまは歌舞伎座以外の劇場も地方もガンガンやってるから大変だよねぇ

国立劇場が無くなってるから、来月は大御所は休んで、歌舞伎の見方?的なのをやるし、松竹は来年の記念イヤーに向けて通し三本、菊五郎襲名と大きな仕事が待ってる。


その前のちょっと変わった演目。

貴重なものを観たことは確かなんだな!