
夏空を眺めながら、今日はこのブログを書いております。
張り切って早起きしたのに、弘法市がお休みだなんて…
「おっ、当日晴れ予報じゃん。絹もの着られるわい!」と、ウキウキしながら着物を選んだだけに、落胆もひとしお。
いや、べつに弘法市なくても出かけりゃ良いんですけどね。たとえば、今日も営業中のkimono tentoさんとか。
ただ、一方で、人の往来がOKになってすぐなので、街中の密度が急に増しているのではといささか心配だったので、大人しく家で珈琲でも飲みながら本を読むことにしました。
こうして、どんどん夏着物も着用の機会がなくなっていくのかなと、すこし寂しく思いつつ。
話は全く変わりまして、5月の連休辺りからずっと数学の本ばかり読みあさっております。
単に興味があるだけでなく、ワタクシには読むと気持ちがフラットになって落ち着くという作用があり、ワタクシなりの外界の不穏さへの対処でもあるようです。
リーマン予想から始まり、フェルマーの最終定理、IUT理論と思い付くまま読んで、今、またリーマン予想に戻っています。

買ったときは良好な中古本だったのに、持って歩く間にくたびれちゃったな…
一冊目に読んだ黒川先生の本が、けっこう読者放ったらかしの感じで『数学への招待』シリーズなのに拒まれ感が強かったので、幾つかの数学本レビューを見て、比較的拒まれ感のなさそうな本の中からこれを選びました。
この本の良いところは、奇数章は主に数学的な内容、偶数章は主に人物伝と当時の時代背景など歴史的な内容となっており、数学的に躓いてもとりあえず偶数章だけ読んで『ポンコツスーパースター列伝』的に数学者を楽しめなくもないことです。
ただ、完全に数学的でないことは数学者伝であるかぎり無理なので
「うわ、こんなのぜったい無理‼」という層は一定いると思います。
『タマネギは苦手だけどカレーはタマネギが入っていた方が美味しい(但しみじん切りで煮とけていること)』派のワタクシの偉大なる将軍様こと姉子に
「これカレーやし」と、炒めタマネギのカレー風味を勧めるぐらいのあかんやろな感とともに、ワタクシは、この本の偶数章を数学の苦手な方にお勧めいたします。
とはいえ、この本は『数学は専門ではないが好奇心を持ってリーマン予想に挑みたい人』を想定して書かれていることもあり、非情に取っつきやすいです。
本の冒頭では、テーブルの上にトランプの山を置いて、山を崩さないように上から一枚ずつカードを最大限ずらしていくことで、ζ(1)が無限に大きくなることを見せたり、ζ(s)=Σn^-sという足し算が素数に関するかけ算に置き換えられる過程が記述されていたり、とにかく丁寧に、分からない人に基本的なことを教えてくれる親切さで、なんとか
「無理数乗ってなんやねん」までは脱落することなく読めています。
でも、1日に読める量が…道のりはあまりにも遠い。
いつになったらζ(s)のゼロ点と素数の関わりとか、そもリーマン予想てなんやねんという説明ができるようになるのやら。
でも、一冊目のときより、ζ(s)の姿が見えてきたような実感はあります。
死ぬまでに、もう少しはっきりした景色に見えてたらいいな。その頃に誰かがリーマン予想を証明するのを見て「ははあ、なるほどね!」とちょっとぐらい思えたらいいな。
それぐらいのささやかな幸せのために、牛歩ぐらいのペースで本日もこの本をめくる次第です。